基礎学力試験のアドバイス【総合型選抜受験者向け】
教科書は全ての基本ですから、教科書をよく読み、例題や章末問題を繰り返し解いておくと良いでしょう。答えを見なくても解けようになるまで、何度でも繰り返してください。
面接、口頭試問のアドバイス【総合型選抜・学校推薦型選抜受験者向け】
高校で履修した/している数学・物理科目の基本について、よく理解しておく必要があります。やはり例題を何度でも繰り返し解いて、身につけるのが良いでしょう。また、何かやりたいことがあって物理学コースを志望されていることと思いますから、自分のやりたいことと物理学の関連について、興味を持って深く学び、調べておくと良いでしょう。また、物理の教科書で式がいろいろ出てくると思いますが、式を丸暗記するのではなく、式の意味を理解し、説明できるように心がけてください(例えば運動方程式 F=maなら、「力は質量と加速度の積である」もしくは「質量mの物体に力Fを加えると、その物体は加速度a=F/mで運動する」等と説明できるようにしておく)
総合型選抜(学びの探究入試)のアドバイス【総合型選抜(学びの探究入試)受験者向け】
理工学部の各コースでは、『総合型選抜(学びの探求入試)』を実施しています。この入試は筆記試験のような知識や計算力を問う入試とは異なり、受験生の皆さんの発想力や思考力などを含め総合的に判断する入試方法で、事前のプレゼミナールへの参加が必須となっています。
プレゼミナールでは、各コースの学びに関係する実験を行って、結果や考察などを本学の教員の指導・サポートのもとレポートとして完成させていただきます。
入試ではそのレポートをもとに、実験の意味や内容がきちんと理解できているか、結果をもとに論理的な考察ができているか、などの質疑を行います。単に書いてある実験操作を言われるままにやるのではなく、一つ一つの意味をきちんと考えながら実験に取り組めば実験への理解が深まり、質疑応答でも落ち着いてしっかりと答えることができると思います。大学レベルの実験や教員による指導を体験し、その経験を活かせる入試です。興味がある方は、ぜひプレゼミナールに参加してみてください。
※『明星大学 入試ガイド2025』の中で主な評価のポイントを示しておりますので、そちらもご参照ください。
受験生への推薦図書およびその理由
最低限、物理学の中で自分の興味のあるテーマについて、講談社の「ブルーバックス」シリーズ等の一般向け科学書を数冊は読んでおいてほしいです。
(上記以外に)受験生に求めるもの、伝えたいこと
- 大学で学ぶ物理学は教科書に載っている公式の暗記などではなく、「そもそもその公式がなぜ成り立つのか」を根本から理解することが主要な目的のひとつです。物理現象の根本の理解にあまり興味のない人には、大学の物理学は合わないと思います。
- 「天文学には興味があるが、物理学には興味がない」という人にも、残念ながら大学の天文学はつらいと思います。大学の天文学は物理学そのものだからです。一方で、天文学と物理学の両方に興味があれば、物理や数学がいま苦手でも頑張れます。
- 募集要項では数学IIIは必須になっていませんが、物理学コースでは多くの授業で、入学直後から数学IIIの内容が必要になってきます。数学IIIの内容を復習しながら進む科目もありますし、リメディアル教室という個別指導で復習できるシステムもありますが、やはり数学IIIをまったくやらずに入学してしまうと苦労します。高校ではなるべく数学IIIを履修してください。高校の開講科目の都合等で履修できなかった人は、入学までに自分でよく学習しておくようにしてください。