人文学部の教育課程は、国際コミュニケーション学科、人間社会学科、日本文化学科及び福祉実践学科の各学科科目と学部共通科目で構成する。学科科目は、各学科の人材養成の目的及びディプロマ・ポリシーを達成するために必要な授業科目をそれぞれ体系的に編成する。学部共通科目は、人文学部の各学科から提供される科目群である。他学科科目の履修をすることにより、幅広い知識・能力を涵養し、自学科の学修に新たな視点と広がりを与えることを目的とする。
1.教育課程編成の考え方
福祉実践学科では、人材養成の目的及びディプロマ・ポリシーを達成するために、授業科目を(1)学科科目、(2)学部共通科目で編成する。更に学科科目を①必修科目、②基本科目、③社会福祉専門科目に区分し、体系的に教育課程を編成する。
(1)学科科目
①必修科目
1年生から4年生にかけて開講される必修科目で構成する。
1年生に「社会福祉入門」「地域ニーズ開発」「社会福祉の原理と政策1」「ソーシャルワークの理論と方法1」、また2年生に「ソーシャルワークの理論と方法2」を配置し、入門的な学びから専門的学びへの橋渡しを行う。3年生に「専門演習1(基礎)」「専門演習2(応用)」等を配置し、自立した学修の態度や方法を学ぶと共に、自らのうちに社会の様々な分野への興味や関心を喚起する。
更に4年生に「卒業研究演習1」「卒業研究演習2」「卒業研究」を配置し、学科の専門性を深めさせると共に、4年間の学修の集大成として卒業研究を完成させる。
②基本科目
1年生から3年生にかけて開講される選択科目で構成する。
1年生に「社会福祉の原理と政策2」「子ども家庭福祉」「精神保健福祉制度論」「高齢者ケア論」「福祉用具」等の実践的かつ学際的な科目を配置することで、積極的に福祉的な課題を発見し、それを解決する態度や方法について学ぶ。
2年生に「多摩地域福祉論」等の地域に立脚した科目を配置し、「マイノリティ論」「福祉英語1」等で地域と世界のつながりを理解し、物事をミクロからマクロまで含む多面的な視野で把握する判断力を養う。又、「実践手話」「障害学1」等の科目も配置し、ノンバーバルなものも含む表現力とコミュニケーション力を高めることで、国内外の社会において自らの考えを発信する力を養う。
更に、3年生の「多文化ソーシャルワーク論」「現代の精神保健の課題と支援」等を通して実践力のある福祉専門職になるための素養を身に付け、「福祉インターンシップ1・2」等のキャリア科目を全学共通キャリア形成科目と連動させることで、福祉の視点と技術を活用できる人材としての将来ビジョンを具体化する。
③社会福祉専門科目
主に2年生から4年生にかけて開講され、ソーシャルワークに関する専門性を高めるための、社会福祉士国家試験受験資格取得に必要な科目で構成する。
特に、「ソーシャルワーク実習指導1」「同2」「同3」「ソーシャルワーク実習」「スクール(学校)ソーシャルワーク実習」等の科目において、ソーシャルワークに必要な思想・理念・価値、特別な技術・技能を修得することによって、福祉職業人・福祉社会人として社会に貢献する能力を身に付ける。
(2)学部共通科目
人文学部の各学科から提供される科目群である。他学科科目の履修をすることにより、幅広い知識・能力を涵養し、自学科の学修に新たな視点と広がりを与えることを目的とする。
2.教育方法の考え方
(1)自発的な学修態度を促すために、幅広く知識・技術の修得・体験の機会を提供し、知識と実践の結びつきの強化を図る。
(2)社会の事象に着目し、自ら行動を起こせるソーシャルワークの専門性を備えた実践力のある専門職と、福祉の視点と技術を活用できる人材を養成するために、学生の希望する卒業後の進路に基づいて、選択科目である基本科目、社会福祉専門科目、精神保健福祉専門科目は、履修指導を徹底し、体系的な履修を促す。
3.評価方法の考え方
(1)知識や技術の理解や修得に係る科目については、各科目の関連するディプロマ・ポリシーの到達目標に基づき評価を行う。
(2)体験的・実践的な科目については、レポートや面接等により学生それぞれの理解の深まりについて把握し、評価会議等を行い適切かつ公正に評価を行う。