博士前期課程
1.教育課程編成の考え方
電気工学における「電力・制御分野」「情報・通信分野」「物性・デバイス分野」の主要3分野に対して、幅広く高度な専門的知識と研究遂行に必要な資料収集・分析及び研究成果の発信能力、又、電気工学技術者として必要な最先端の研究並びに技術動向に関する専門的知識と技能を修得させるため、専攻科目を「研究科目」「論文指導科目」に区分し、体系的に教育課程を編成する。
「研究科目」では、研究テーマに関する高度な専門知識・技術を修得させると共に、周辺分野の知識・技術を学び、実務に関わる理解力を養う。又、電気工学に関する専門的知識及び研究成果の発信能力を身に付けさせることを目的とした科目を配置する。
「論文指導科目」では、自らの研究課題の意義を理論的・社会的に適切に位置付け、独創性あふれる研究を遂行し、修士論文作成へと発展的な学修が可能となる科目を配置する。又、学会等での発表技能を身に付けさせることを目的とした科目を併せて配置する。
2.教育内容・方法
「研究科目」では、講義又は演習形式により授業を行う。電気工学の各分野に関する高度な専門的知識及び関連する周辺技術の研究法に基づく、実証的な研究能力を修得させると共に、各分野の研究課題について学生が主体的・能動的に検討する教育方法も積極的に取り入れる。
「論文指導科目」では、演習形式により授業を行う。学術的・社会的意義のある実証的な研究の遂行、修士論文を作成するための研究指導を行う。
3.学修成果への評価
シラバスで提示された科目の学修(到達)目標の達成度を試験又は課題により評価する。又、修士論文については、主査や副査を中心に論文内容の精査を行うと共に、修士論文審査会における研究成果のプレゼンテーションや質疑応答の適切さについても評価の対象とする。
博士後期課程
1.教育課程編成の考え方
電気工学における高度な研究遂行能力と、研究成果を電気工学関連の学会あるいは社会に還元し、電気工学の学問的発展並びに新しい社会の創造・成長を牽引することのできる俯瞰力と独創性を身に付けさせるため、専攻科目を「研究科目」「論文指導科目」に区分し、体系的に教育課程を編成する。
「研究科目」では、「電力・制御分野」「情報・通信分野」「物性・デバイス分野」の各分野における高度な専門的知識を修得させるための科目を配置する。
「論文指導科目」では、独創性、先進性、発展性に優れ、学術的かつ社会的意義を持つ博士論文研究を実施するために、不可欠かつ高度な研究遂行能力を身に付けさせることを目的とした科目を配置する。
2.教育内容・方法
「研究科目」では、主として講義形式ではあるものの、演習形式に近い形態で授業を行う。本科目では、教員と学生が異なる専門性をもつ研究者同士という対等な立場に立った上で、「電力・制御分野」「情報・通信分野」「物性・デバイス分野」の各課題について互いに議論を交わすことにより、当該分野に関する先進的かつ高度な専門的知識を修得させる。
「論文指導科目」では、演習形式により授業を行う。博士論文の執筆や、自立した研究者として電気工学関連学会あるいは社会に貢献できる研究を実施するために不可欠かつ高度な研究遂行能力を修得させるための研究指導を行う。
3.学修成果への評価
シラバスで提示された科目の学修(到達)目標の達成度を試験又は課題により評価する。又、博士論文については、博士の学位申請資格について電気工学専攻の基準を基に予備審査を行った上、提出された学位請求論文の内容の妥当性や学術的・社会的意義について主査と2 名以上の副査により審査する。
併せて、公聴会における研究成果のプレゼンテーションや質疑応答の適切さについても評価の対象とする。