基礎学力試験のアドバイス【総合型選抜受験者向け】
教科書は全ての基本ですから、教科書をよく読み、例題や章末問題を繰り返し解いておくと良いでしょう。答えを見なくても解けようになるまで、何度でも繰り返してください。
面接、口頭試問のアドバイス【総合型選抜・学校推薦型選抜受験者向け】
高校で履修した/している数学・物理科目の基本について、よく理解しておく必要があります。やはり例題を何度でも繰り返し解いて、身につけるのが良いでしょう。また、何かやりたいことがあって物理学コースを志望されていることと思いますから、自分のやりたいことと物理学の関連について、興味を持って深く学び、調べておくと良いでしょう。また、物理の教科書で式がいろいろ出てくると思いますが、式を丸暗記するのではなく、式の意味を理解し、説明できるように心がけてください(例えば運動方程式 F=maなら、「力は質量と加速度の積である」もしくは「質量mの物体に力Fを加えると、その物体は加速度a=F/mで運動する」等と説明できるようにしておく)
受験生への推薦図書およびその理由
最低限、物理学の中で自分の興味のあるテーマについて、講談社の「ブルーバックス」シリーズ等の一般向け科学書を数冊は読んでおいてほしいです。
(上記以外に)受験生に求めるもの、伝えたいこと
- 大学で学ぶ物理学は教科書に載っている公式の暗記などではなく、「そもそもその公式がなぜ成り立つのか」を根本から理解することが主要な目的のひとつです。物理現象の根本の理解にあまり興味のない人には、大学の物理学は合わないと思います。
- 「天文学には興味があるが、物理学には興味がない」という人にも、残念ながら大学の天文学はつらいと思います。大学の天文学は物理学そのものだからです。一方で、天文学と物理学の両方に興味があれば、物理や数学がいま苦手でも頑張れます。
- 募集要項では数学IIIは必須になっていませんが、物理学コースでは多くの授業で、入学直後から数学IIIの内容が必要になってきます。数学IIIの内容を復習しながら進む科目もありますし、リメディアル教室という個別指導で復習できるシステムもありますが、やはり数学IIIをまったくやらずに入学してしまうと苦労します。高校ではなるべく数学IIIを履修してください。高校の開講科目の都合等で履修できなかった人は、入学までに自分でよく学習しておくようにしてください。