1.教育課程編成の考え方
デザイン学科では、人材養成の目的及びディプロマ・ポリシーを達成するために、以下の考え方に基づいて教育課程を編成する。
デザインを「企画力(分析力・発想力・構想力)」と「表現力(美的実現力・プレゼンテーション力・コミュニケーション力)」との総合的活動として捉え、専門領域に捉われない実社会で必要な力を実践的な学びを繰り返す中で身に付けさせる。そのために、学科科目を(1)企画表現演習科目、(2)理論科目、(3)技術実習科目、(4)専門演習科目、(5)キャリア科目、(6)卒業研究で構成し、科目間の連携を重視する。
(1)企画表現演習科目
カリキュラムの中核となる一連の必修科目「企画表現1~6」を配置し、課題や問題を自ら発見・解決する姿勢と方法を実践的に学ばせ、実社会で必要とされる企画力・表現力を養成する。
(2)理論科目
1・2年生を中心とする早い段階で、デザインをする上で前提となる知識と教養を修得させ、専門教育に臨むための素養を整える。さらに、3・4年生では、優れたデザインの事例や先進的取り組みに触れる機会を設け、企画力・表現力の土台となる知性・批評性を培う。
(3)技術実習科目
1年生を中心とする早い段階で、デザインをする上で前提となる表現技術、加工技術を修得させ、提案物を合理的・美的に実現するための基礎力を身に付けさせる。
(4)専門演習科目
2・3年生を中心とする中期の段階で、様々なデザインの専門領域から選択し、専門的な知識・技術・方法について実践的・横断的に学修する機会を設ける。その中で、自らの興味・関心の方向性や適正を発見させるとともに、専門領域を超えて必要となる汎用的な知識・技能の必要性を認識させる。
(5)キャリア科目
様々なデザインの領域で活躍する社会人や、企業の現場に触れる機会、及び、自らの適性と学びを結びつけ進路を検討する機会を設けることで、社会に対する関心を深め、社会貢献につながる自らの目標を意識化させる。
(6)卒業研究
身に付けてきた企画力・表現力を総合的に発揮し、身の回りの生活や地域・社会の抱える課題や問題を調査・分析した上で、それらを解決する具体的な企画提案にまとめ発表させる。
2.教育方法の考え方
デザイン学科では、学生の学修を実践的かつ能動的なものにするために、(1)実践躬行する機会の提供、(2)地域・社会との連携、(3)検証による授業改善、の考え方に基づき教育方法を構築する。
(1)実践躬行する機会の提供
企画表現演習科目を中心に、アクティブ・ラーニング等の実践的かつ能動的な学修方法によって、学生が自ら課題や問題を発見し、それを解決する方策を探究する機会を提供する。そうしたプロセスを様々なテーマのもとで繰り返し経験させる。
(2)地域・社会との連携
地域・社会と直接関わる産学公連携によるプロジェクト等を通じて、学内だけでは完結しない実践的な学修を促進すると共に、実社会への興味や関心を高め、将来社会人として自らが果たすべき役割を明確にさせる。
(3)検証による授業改善
授業の教育目標の達成状況を、到達目標と複数の評価規準・基準に沿って検証し、改善に努める。中でも1年生の必修科目等については、確実に目標を達成させる。
3.評価方法の考え方
デザイン学科では、公正な評価を伴う学修を促進するために、(1)授業の目的と到達目標の明示、(2)評価規準・基準と点数配分の設定、の考え方に基づき学修の評価方法を設定する。
(1)授業の目的と到達目標の明示
授業の目的を明確に定めた上で、その授業の最終的な到達目標を設定し、それらを学生に明示する。
(2)評価規準・基準と点数配分の設定
到達目標に応じた評価規準・基準と点数配分を定め、受講態度等も含めて総合的かつ客観的に評価する。