建築学科 Q&A・アドバイス

適性テスト・小論文のアドバイス【総合型選抜受験者向け】

　高校での学びは重要です。まずは、教科書の内容を理解し、大学での学びに必要な基礎学力を身につけてください。適性テストでは、現代社会における一般常識と、学校で習う基礎的な内容について文系・理系の両方から問います。
　また、小論文においては、問われているポイントを把握して答えられているか、説明や理由において論理的な組立てができているか、などが評価の対象となります。建築に対する興味があるかを測る問題が出題されることが多いため、下記の推薦図書を読んだり、建築に係る時事問題に目を向けたりすることが、小論文対策として有効です。

面接、口頭試問のアドバイス【総合型選抜・学校推薦型選抜受験者向け】

　建築においては、幅広い興味や知識を持ち、自分の考え方を形成していくことが重要です。新聞を読む、読書をする、いろいろなことに興味をもつ、なんでも面白いと思ったことに挑戦してみる、などの経験を積んでください。自ら感じ、考えた過程の積み重ねが将来に役立ちます。面接でも、そのような多方面への関心やアクティブな姿勢が評価されます。さらには、自らの言葉でしっかりと会話し、自分の考えを人に伝えてコミュニケーションできることも重要です。日ごろから友達だけでなく、先生、コーチ、親戚、近所の人など、色々な人と多様な会話を重ねていると、面接でも自然と豊かな会話ができます。建築に対する興味があるか、建築学科のアドミッションポリシーを理解しているかなどについて問います。

総合型選抜（学びの探求入試）のアドバイス【総合型選抜（学びの探求入試）受験者向け】

　探求学習とは、自ら問題発見し、その解決に向けて情報収集・整理・分析を行い、考察を深める学びです。さらには、他者との対話を通して思考を深め、考えを整理する体験です。これらの体験をしてきたかどうかを測ります。
　要項で示された課題に対して、まず情報を集め、読み解き、理解することです。そして、十分に自分で消化したあとに、他者との対話を試みてください。面接のときに慌てずに落ち着いて説明するためには、練習が必要です。ひとりで練習するだけではなく、誰かにわかりやすく説明したり、質問に対して答える体験があると良いでしょう。
　プレゼンテーションシートのレイアウトはよく考えてください。美しく、わかりやすいレイアウトを工夫してください。日頃から雑誌や広告などを観察して、人にアピールする紙面構成とはどのようなものかを研究してください。

受験生への推薦図書およびその理由

1. 『人はなぜ建てるのか』香山壽夫（王国社）
   　建築とはなにか、という根源的問いに対して答えた本です。建築という専門分野を選択するにあたって、そもそも建築とは何であるかということを、この本を通して考えてみてください。
2. 『建物はどのように働いているか』エドワード・アレン（鹿島出版会）
   　建物の技術的側面に着目し、その仕組みと機能をわかりやすく解説しています。高校生にとっては、建築のデザイン的側面が特に目につくと思いますが、技術面の学びも重要であることを知ってください。
3. 『構造と感性』川口衞（鹿島出版会）
   　建物を「どのようにして支えるか」を設計するのが「構造デザイン」です。世界に前例のない構造デザインを数多く手がけてきた構造エンジニアの感性から創造されるものづくりの世界にふれることができる一冊です。
   

　推薦図書『建築の技術と心を知る８０冊』を読んで、特に自分が興味を持った本をぜひ読んでみてください。
※本学図書館のサイトでご紹介しています。詳細はこちら