人文学部の教育課程は、国際コミュニケーション学科、人間社会学科、日本文化学科及び福祉実践学科の各学科科目と学部共通科目で構成する。学科科目は、各学科の人材養成の目的及びディプロマ・ポリシーを達成するために必要な授業科目をそれぞれ体系的に編成する。学部共通科目は、人文学部の各学科から提供される科目群である。他学科科目の履修をすることにより、幅広い知識・能力を涵養し、自学科の学修に新たな視点と広がりを与えることを目的とする。
1.教育課程編成の考え方
人間社会学科では、人材養成の目的及びディプロマ・ポリシーを達成するため、授業科目を(1)学科科目、(2)学部共通科目で編成する。更に学科科目を①基礎科目、②専門科目、③応用科目、④社会調査科目に区分し、体系的に教育課程を編成する。
(1)学科科目
①基礎科目
1年生から4年生にかけて開講され、主に必修科目で構成する。
1年生に「レポート作成とプレゼンテーション」「社会学への招待A・B」等の科目を必修科目として配置し、自立した学習の態度や基礎的な学習スキルを育成するとともに、社会学的な考え方を基礎づけている理論・学説史的背景についての学びを通して、2年生以降に学修する専門分野への興味や関心を喚起する。
続いて、2年生に「社会学原論A・B」を必修科目として配置し、社会学理論の基礎を修得させる。
又、2年生から3年生にかけてゼミナール形式の「社会学研究1A・1B・2A・2B」を必修科目として配置し、発表や他者との議論を通じて、他者へ自身の考えを表現する力とコミュニケーション力を養成する。
最後に、4年生に「卒業研究」を必修科目として配置し、学科の専門性を深めさせるとともに、4年間の学修の集大成として卒業論文を完成させる。
②専門科目
多岐にわたる社会学の専門分野のコアとなる科目群である。全て選択科目で構成し、学生の興味や関心に応じた履修を通して、社会学的分析の基礎を修得させる。
③応用科目
社会学の方法論を応用して多様な社会事象の分析を行う科目群である。全て選択科目で構成し、学生の興味や関心に応じた履修を通して、社会学理論の活用法を修得させる。
④社会調査科目
社会調査士資格取得に関する科目で構成する。必修科目の「社会調査法A・B」で社会調査の基礎を学び、選択科目として配置する統計関連科目の履修を通して、統計分析の手法を修得させる。更に選択科目の「フィールドワーク実習」「アンケート調査実習」「ドキュメンタリー実習」において、学修した知識や方法論を用いた社会調査を実践させ、社会調査士に求められる専門的知識とともに、社会に貢献できる能力を養成する。
(2)学部共通科目
人文学部の各学科から提供される科目群である。他学科科目の履修をすることにより、幅広い知識・能力を涵養し、自学科の学修に新たな視点と広がりを与えることを目的とする。
2.教育方法の考え方
(1)実践躬行(アクティブ・ラーニング等)
社会調査実習及び各学年のゼミを中心とする科目群において、アクティブ・ラーニング等を通して、実践的かつ能動的な知識や技術を身に付けながら、学生自身が課題を発見し、その解答を探求する体験的な学修環境を整える。
(2)分野横断的な学び
各自の希望する進路に即したコースの科目を中心に履修させると同時に、社会学におけるさまざまな研究分野についても広く学ぶ機会を提供することにより、学生の視野を広げる。
(3)地域社会との連携
地域社会の人々と連携し、協働することを通して、実践的な学修を促進する。
(4)教育目標の達成度の検証による授業改善
授業の教育目標の達成度を科目毎に適切な方法で把握し、不断の授業改善に努める。
3.評価方法の考え方
授業科目の最終的な到達目標の達成を支援するため、中間的な到達目標及び公正な成績評価基準を明示した上で、適切なタイミングで受講生にフィードバックを行うとともに、科目毎に適切な方法を用いて到達状況を把握し、評価を行う。