1.教育課程編成の考え方
教育学科では、人材養成の目的及びディプロマ・ポリシーを踏まえ、「小学校教員コース」「教科専門コース(国語・社会・数学・理科・音楽・美術・保健体育・英語)」「特別支援教員コース」「子ども臨床コース」の11コースにおいて、教員免許及び保育士資格を取得し、豊かな教養と専門的な知識や実践的指導力を備え教育者・保育者等として活躍できる人間を育成するための教育課程を体系的に編成する。教育課程は、(1)学科科目、(2)学部共通科目で構成し、更に学科科目は①必修科目、②選択科目に区分する。
(1)学科科目
①必修科目
1・2年生に、教育者・保育者に向けて子どもや教育に関する理論や制度等を学ぶ基礎的な科目を配置する。又、全学年を通して〈手塩にかける教育〉を実現する少人数クラスとして「教育学基礎演習」(1・2年生)、「教育実践ゼミ」(3・4年生)を配置し、討論や考察、追究等を通して教育に対する深い理解や実践力を身に付けさせる。4年間の学びの集大成として「卒業研究」を完成させる。
②選択科目
幅広い知識や実践的指導力を備えた教育者・保育者を育成できるよう、幼稚園、小学校、中・高等学校の各教科、特別支援学校の一種免許状、保育士資格の取得に必要な教育の基礎的理解に関する科目をはじめ、教科及び教科の指導法に関する科目、道徳、総合的な学習の時間等の指導法及び生徒指導、教育相談等に関する科目、領域及び保育内容の指導法に関する科目等を適切かつ体系的に配置する。又、2年生に「教育インターンシップ」を配置し、各科目における理論の学修と学校・保育現場における実践を往還させながら教育者・保育者としての視点や実践力を体験的に養う。
(2)学部共通科目
教育者・保育者としての必要な知識や実践的指導力とともに、高次の教養を身に付けさせるため、思想、言語、歴史、文化、社会、情報等に関する科目を選択科目として配置する。
2.教育方法の考え方
学生が教育者・保育者となるために必要な資質・能力を身に付け高めることができるよう、科目の特質を踏まえ、次のような指導方法の工夫に取り組む。
(1)学生の主体的・対話的・深い学びが成り立つよう、将来の進路との関わりを視野に置きつつ、学修への見通しをもたせたり振り返ったりすること、学修の対象と双方向で関わり追究を深めること、知識を関連付けてより本質的な理解に達すること、問題を発見し解決に取り組むことなどを重視する。
(2)理論と実践との往還、大学での学修と現実社会との相互のつながりを重視する。
(3)学生の学修の状況や成績評価を踏まえて、指導の計画や方法の工夫改善に努める。
3.評価方法の考え方
(1)シラバスにおいて各科目の教育目標を明示するとともに、学生の主体的、計画的な学修に資するよう到達目標/行動目標を併せて示す。
(2)各科目の教育目標に準拠した成績評価を行う。その際、科目の特質に即して成績評価の規準を明確にするよう努める。