小論文のアドバイス【総合型選抜受験者向け】
福祉は私たちの生活、社会に密接に結びついています。社会の課題や問題に対して福祉の視点から論理的に考えられるようになることが必要です。そのためには日頃から社会全般の動きに関心を持ち、積極的に関わる姿勢が大切です。社会や福祉に関わる出来事や問題についての新聞記事を読み、その内容や自分の考えを文章にまとめる練習も有効です。日々の学びを通して、大学での学習に必要な基本的知識と社会常識を身に着け、また適切な情報検索ができるような基礎的技能・技術を備える努力をしてください。
面接のアドバイス【総合型選抜・学校推薦型選抜受験者向け】
福祉実践学科で何を学ぶかについて、パンフレットやホームページ、オープンキャンパスをもとに理解したうえで、大学で取り組みたい勉強は何か、それを将来どう生かすか、もし可能ならどのような進路に進むのかについても、自分なりの考えをまとめておきましょう。 面接では、各自の興味・関心や、社会福祉に携わる人として必要なスキルと適性について把握しておくようにしましょう。また福祉を実践する場面においては対人コミュニケーションがたいへん重要になります。面接では、自身の知識や考えや、福祉実践学科でどのように学ぶ意思があるかをしっかり述べられるようにしてください。
総合型選抜(学びの探究入試)のアドバイス【総合型選抜(学びの探究入試)受験者向け】
- 「総合的な学習(探究)の時間」で気づきや成長につながったことを報告し、受験学科の学びとどのようにリンクしているかをアピールできるようにしてください。
- パワーポイントで作成した資料を使って5~10分のプレゼンテーションをしてもらいます。時間内に収まるように時間を計り、他の人に聞いてもらうなど準備をしてください。
- 適切な資料を使って発表できているか、発表内容が本学科の学びと結びついているか、発表に対する質疑応答が適切であるか、以上3点が評価のポイントです。
受験生への推薦図書およびその理由
- 『ジソウのお仕事 50の物語(ショートストーリー)で考える子ども虐待と児童相談所』青山 さくら、川松 亮 フェミックス 2020年
子供たちを取り巻く貧困の実態やその影響、ならびに必要な支援について知ることができます。
- 『認知症フレンドリー社会』徳田雄人 岩波新書 2018年
認知症の人が暮らしやすい社会について、その実際の取り組みを(店、駅など)知ることができます。
- 『〈できること〉の見つけ方——全盲女子大生が手に入れた大切なもの』石田 由香理 、西村 幹子 岩波ジュニア新書 2014年
全盲である著者の体験を踏まえ、だれもが暮らしやすい社会のあり方にしていくための取り組みについて学ぶことができます。
- 『ソーシャルワーカー』井出栄策、柏木一恵他 ちくま新書 2019年
現代の暮らしの困りごとや不安、それらに対するソーシャルワーカーの役割や仕事内容を知ることができます。
- 『地域を変えるソーシャルワーカー』 朝比奈ミカ ・菊池馨実編 岩波ブックレットNo.1039 2021年
地域のなかで幅広い対象を支援するソーシャルワーカーの役割について知ることができます。
(上記以外に)受験生に求めるもの、伝えたいこと
福祉は、何らかの形で人を助ける仕事です。将来どのように人や社会の役に立てるかは分からないけれども何らかの形で「役に立ちたいと思っている人」を歓迎します。学科での学びは、人や暮らし、制度等についての幅広い知識や教養を身につけると共に、関係構築力・コミュニケーション力・文章力(記録を書く力)に磨きをかけていくことにも重点を置き、少人数でのグループワークを行う授業もたくさんあります。そのため、人が好き・コミュニケーションをとることが苦痛ではない・いろいろな物事に興味を持てる・という人に向いています。