体験から生まれる好奇心を、地域とともに育てる—情報学部・データサイエンス学環 山中脩也教授
2回目の開催を終え、山中教授は、多くの学生・教職員の協力によって、大学が持つ「好奇心のたまご」をイオンモール多摩平の森に広げることができたと振り返ります。
「学苑が大切にしてきた『思索と体験の一致』を感じられる機会を提供することで、参加した子どもたちや保護者の皆さまに加え、学生・教職員を含めた『この地域で知的好奇心の醸成に取り組む仲間』と一緒に楽しめる時間になったことは、とても貴重なことだったと思います」
山中教授がこうした「体験」を重視する背景には、子どもたちを取り巻く環境の変化があります。
「スマートフォンやコンピュータの普及により、容易に現象を疑似体験できるようになった反面、五感を使って試行錯誤を行う機会が減り、知的好奇心を育む機会が少なくなっているように感じます。教育機関での学びに潜む『驚き』や『遊び』にフォーカスを当てた機会を設けることで、改めて好奇心が刺激される機会となったならば大変嬉しく思います」
また、山中教授は、明星大学がこのイベントに取り組む意義について、次のように話します。
「明星大学は『教育の明星大学』と呼ばれていますが、なぜそのように言われるのかは、あまり知られていないように感じています。これまでに多くの教員を養成してきたことはその根拠の一つではありますが、大学での学びの背景に独自の理念や各教員による工夫が存在し、それが学生の知財として根付いていることは、あまり知られていないように思います。『たまもり科学探検隊』は、その要素の一部を具体的な形で地域と共有し、これまで以上の相乗効果を模索する場となることを目指しています。ご来場いただいた皆さま、誠にありがとうございました」。
大学の中にある学びを、実際に見て、触れて、考える「体験」として地域へ届ける「たまもり科学探検隊」。2回目の開催も、多くの子どもたちの「好奇心のたまご」が動き出す2日間となりました。