2026年6月14日(土)、東京たま未来メッセおよびえきまえテラスで開催された「2026八王子環境フェスティバル」に、明星大学理科教材研究会SMDが参加しました。
「八王子環境フェスティバル」は、八王子市で長く続く地域の環境イベントで、今年は31回を迎えました。毎年6月の「環境月間」に合わせて開催され、環境保全への関心や理解を深める機会となっています。
今年は「はちおうじのかんきょうをみる・きく・かんがえる」をテーマに、企業、学校、市民団体などが出展。会場では、環境に関する展示や発表、ワークショップなどが行われ、子どもから大人まで幅広い世代が八王子の環境について考える機会となりました。
化石や標本を通して科学に親しむ
本学からは、和田薫客員教授が担当する教職に関する授業の一環として、受講生でもある「明星大学理科教材研究会SMD」のメンバーが参加しました。
「明星大学理科教材研究会SMD」は、理工学部で中・高理科の教員免許状取得を目指す学生を中心とした有志の団体です。理科教材の研究・開発や科学教室の企画・運営を通じて、理科の学びを伝える活動に取り組んでいます。
当日は「サメの歯とアンモナイトの科学教室」と題し、来場した子どもたちに向けてワークショップを実施しました。学生たちは、来場者を教室へ案内し、サメの歯やアンモナイトの標本を使いながら、化石のでき方や生き物の特徴について分かりやすく解説。標本をケースに入れる工作の補助なども行い、子どもたちが楽しみながら科学に親しめるよう工夫しました。
この取り組みは、地域の子どもたちに理科の魅力を伝えるだけでなく、学生にとっても実践的な学びの場となっています。来場者の反応を見ながら説明の仕方を工夫したり、思いがけない質問を受けて自分の知識を見直したりすることで、「分かりやすく伝える力」を養います。幅広い年代の来場者と接する経験は、教員を目指す学生はもちろん、社会に出てからも求められるコミュニケーション力を身に付ける貴重な機会となっています。
また、会場には企業やNPO、市民団体なども数多く出展しており、学生たちは他団体の活動にも触れながら、地域や社会とのつながりについて理解を深めました。和田客員教授は、こうした地域での活動経験を積み重ねることが、学生一人ひとりの成長や進路選択にもつながっていると話します。実際に、これまで参加してきた学生の中には、こうした経験を教員採用試験や就職活動で自身の強みとして語り、進路につなげてきた卒業生もいます。
参加した学生からは、「子どもたちの反応を直接見ながら、理科の面白さをどのように伝えるかを考える機会になった」「他の出展団体の取り組みにも触れることができ、今後の教材づくりや活動を考えるうえでも参考になった」といった感想がありました。
明星大学理科教材研究会SMDでは、今後も多くの人に理科の面白さを伝える機会をつくるとともに、新たな教材の開発や研究にも取り組んでいきたいとしています。
理科の面白さを「伝える」経験に
今回の取り組みについて、和田薫客員教授は次のように話します。
「教職を目指す学生にとって、子どもたちの前で理科の面白さを自分の言葉で伝える経験は、教室で学ぶだけでは得られない大きな財産になります。相手の反応を見ながら説明を工夫し、自分の知識不足に気付けば、もう一度調べ直して次に生かす。その積み重ねが、教員として必要な力を育ててくれます。
八王子環境フェスティバルには、小さな子どもから保護者、理科に興味のある方までさまざまな人が集まります。地域の方々と交流しながら実践を重ねられることが、この活動の大きな魅力です。これからも学生には、こうした経験を通して理科の楽しさを伝えられる教員、そして社会で活躍できる人材へと成長してほしいと思っています。」