公益社団法人日本設計工学会2025年度秋季大会研究発表講演会において、理工学研究科機械工学専攻の山田晃誠さんが講演論文「落ち葉ペレットの高硬度化」を発表し、学生優秀発表賞を受賞しました。
この受賞を受け、2026年5月24日(土)に明治大学駿河台キャンパスで開催された2026年度春季大会研究発表講演会技術交流会において表彰式が行われました。また、指導教員である理工学部総合理工学科機械工学系の齊藤剛教授も学生優秀発表指導賞を受賞しました。
都市部で発生する落ち葉の再資源化を目指した研究
本研究は、都市部で大量に発生する落ち葉を固形燃料(ペレット)として再利用することを目指したものです。
落ち葉をペレット化する際には、十分な硬度を確保することが課題となります。そこで山田さんは、植物に含まれる「リグニン」という成分に着目し、含水率や加熱条件がペレットの硬さに与える影響を調査しました。
その結果、リグニンの量や加熱条件がペレットの硬度に大きく関係していることを明らかにしました。また、作製した落ち葉ペレットの発熱量は木質ペレットの約9割に達することも確認され、未利用資源の有効活用につながる研究成果として評価されました。
本研究は、2022年度から2025年度にかけて実施された「明星SATOYAMAプロジェクト」の一環としても行われたもので、地域資源の活用や持続可能な社会の実現に向けた取り組みとして期待されています。
理工学研究科機械工学専攻 博士前期課程 山田晃誠さんのコメント
「この度は学生優秀発表賞をいただき、大変光栄に思います。本研究では、都市部で発生する落ち葉をペレット燃料として再資源化することを目指し、特に硬度向上に関わるリグニンの役割に着目しました。処理条件と硬度の関係を整理する点に苦労しましたが、実験条件を一つずつ検討しながら改善を重ねました。今後は燃料性能や実用化に向けた課題も含め、研究をさらに発展させていきたいです。」
指導教員・理工学部総合理工学科機械工学コース(燃焼工学研究室) 齊藤剛教授のコメント
「本研究は私にとっても新しいチャレンジで、山田さんと二人三脚で進めてきました。脱リグニン法などは山田君が自ら調査し、実験したものになります。学会では参加した先生方から厳しい質問もありましたが、誠実に回答していました。その経験が現在の研究のモチベーションにもつながっているようです。今後のさらなる発展を期待しています。」