ポップアート分野で有名なアーティスト Alex Smetsky氏が壁画アート「EAT LIFE!」を制作

2023.04.20 広報チーム

Smetsky氏による壁画作品の写真

背景

 2021年、本学デザイン学部 西本剛己 教授が特別研究期間制度を活用し、ニューヨークで制作活動をしていたときにSmetsky氏と交流を深めたことが今回のきっかけです。
 西本教授は帰国後、学生や教職員の連携・協働を促進する空間「MEISEI HUB」の監修・設計を手掛け、2023年4月3日にオープンしました。当該施設の開設をSmetsky氏に伝えたところ、施設に込めた想いに共感され、「MEISEI HUB」の壁画にスプレーアートを描いていただけることになりました。

Alex氏の横顔 壁画の制作に取り組むSmetsky氏

作品について(コンセプト)

 本作品は多くの層から成り立っており、中心にある白い三角形から描き始めました。作品の真ん中に位置する建物の柱で作品が分離されないように、柱の白さと溶け込ませた三角形をデザインしたことで、背景全体が幾何学的な形状となっています。
 また三角形は、キリスト教の教理で、一つの神格にある三位格としての父と子と精霊のまとまりを指す「三位一体」であることから、神聖なものであるとSmetsky氏は語ります。
 三角形の外側には、緑色のひし形がグラデーションで描かれており、柔軟に変化していく明星大学をグラデーションで表現しているほか、多摩地域の豊かな自然に囲まれる明星大学の「緑」を象徴しています。外側へ広がるにつれ、ひし形のサイズと色が徐々に変化しているのも特徴です。

 大きく描かれた桜の絵。これはSmetsky氏が来日した際に、初めて見た日本の桜の美しさに強い感動を覚えたことが背景にあります。当時の感動を作品で表現するために、緑の背景いっぱいに桜の絵を描くことで、作品に命が吹き込まれました。
 桜の花で描かれた「EAT LIFE!」とは、Smetsky氏が大切にしているモットーで、当氏の全ての作品に共通するものです。「EAT LIFE!」には、可能性に溢れている人生を存分に生きようとするSmetsky氏の決意にも似た想いが込められています。

桜が描かれた壁画

制作の様子

Alex Smetsky氏について

 ニューヨークを拠点とするアーティスト、壁画家、ギャラリスト、クリエイティブ・ディレクター。その大胆なアプローチにより、ポップアートの分野で脚光を浴びています。
 新しいことに挑戦することに喜びを感じ、それぞれの作品を通して自分自身とそのメッセージを表現しています。壁画やキャンバス、彫刻など多彩なポートフォリオを持つ彼は、畏敬の念を抱かせるような作品を制作するために、性質や種類の異なる複数の媒体や技法を駆使して作り上げることもあります。
 Smetsky氏の作品は、ニューヨーク中のギャラリーや美術館に展示されるほか、国内外でも多数の壁画を制作しています。

 ページ下部の「関連リンク」で紹介するSmetsky氏の公式Instagramでは、ほかにも多くの作品をご覧いただけます。

Alex氏のポートレート

MEISEI HUBってどんな場所?

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