大学院の主な役割として、研究者養成と高度な専門知識・技術をもつ人材の養成などがあげられます。近年の社会や技術は高度化・複雑化・情報化・国際化などをうけて、めざましく発展しています。このような状況の中で、大学院はより高度な専門的能力を養成する場としての重要性を高めています。
しかし、職業をもつ社会人の場合、通学による就学は困難なケースが少なくありません。通信制のメリットは仕事をもっている方や、様々な事情で通学での就学が叶わない方にも学習・研究の機会を提供できることだと思います。
実際に学習・研究を進める際は個々の自主的・自立的学習が主となります。こういった通信教育の性格上「このような理解の仕方でよいのだろうか」というような疑問が生じた時、直ちに解決することが難しい点がデメリットとしてあげられます。また独りで学習を進めていくことに不安を感じることもあるでしょう。
通信教育のデメリットを減じるために、明星大学通信制大学院ではEメール・郵便等による質問の受付、スクーリング(面接授業)の機会を拡充、院生の学習・研究を担当教員及び大学院スタッフがサポートしています。
本通信制大学院では、より専門的に業務遂行に必要な高度の研究能力をもった専門的職業人の養成を主な目的としています。博士前期課程・博士後期課程ともに、近年、研究発展が望まれている教育学研究の分野の中で、
- 学校教育等で展開される授業についての研究。
- 幼児・児童を取り巻く家庭、社会的・文化的環境、保育方法等についての研究。
- 障害児者の発達、支援についての研究。
の3つを柱としています。そうして、学校教育だけでなく、教育機関等で働く職業人や子どもの保護者なども含めた「子どもの教育と成長」に携わる社会人を対象に、教育学的な専門知識と技術を身につけるとともに、自立的な研究能力を育むための支援機関となっています。