明星大学では、大学院情報学研究科 情報学専攻 博士後期課程2年の清水海人さんに対し、「学長特別賞」を授与しました。この特別賞は、2026年7月にアメリカ・ロサンゼルスで開催された世界最高峰の国際会議SIGGRAPH 2026のEmerging Technologies部門で「Best in Show(最優秀賞)」を受賞した功績を高く評価したものです。
2026年8月5日(水)には、清水さんが指導教員の尼岡利崇教授とともに冨樫伸学長を訪問し、受賞の報告と懇談が行われました。
次々と来場者が訪れた展示ブース、世界の舞台で確かな手応え
懇談では、清水さん、尼岡教授から、展示作品の詳細や現地での反応について報告がありました。会場は盛況で、次々と来場者がブースを訪れたといいます。ブースに掲げた「MEISEI UNIVERSITY」の名称を見て、「この大学はどこにあるのか」と尋ねる来場者も多く、大学そのものにも関心を持ってもらえたことが話題になりました。
今回の展示発表では、明星学苑創立100周年記念募金事業「学会発表等支援事業」による助成金の交付を受け、学部生を含む5人のメンバーで現地を訪れることができました。多くの来場者が訪れたことから、尼岡教授は、清水さんとの2人だけでは来場者への対応は難しかっただろうと振り返りました。大きなトラブルはなかったものの、会期中には細かな対応が必要となる場面もあり、5人で参加したことの心強さを実感したとして、改めて大学の支援への感謝が述べられました。
受賞時について清水さんは、4日間にわたってブースに立ち続け、最終日にはかなり疲れていたと振り返りました。表彰式では、自身の名前が呼ばれたことにも気付かず、後輩から「呼ばれましたよ」と声を掛けられてステージへ。「その時は何の賞なのかも分かっていなかった」と、受賞を予想していなかった当時の様子を語りました。清水さん自身が受賞のアナウンスに気付かないほど、最後まで来場者への対応に追われていたことも、展示の盛況ぶりを物語っています。
また、清水さんは、世界各国から集まった研究者やクリエイターらとの交流についても振り返りました。自身の英語は「拙かった」としながらも、「専門用語を出すと、そこから意図をくみ取ってくれた」といい、世界最高峰の国際会議に集まる人たちの専門性の高さとともに、その「懐の深さ」を感じたといいます。「そこに助けられて、自信を持って帰ってくることができた」と、現地で得た手応えを語っています。
今回の受賞に至るまでの経験を振り返る中で、2024年にニューヨーク大学のITPで開催された「ITP Camp 2024」への参加にも話が及びました。清水さんは、この経験を通じて研究の視点が世界へと広がり、それが今回のSIGGRAPH 2026での発表、そして受賞につながったと振り返りました。こうした海外で学び、挑戦する機会の積み重ねが、清水さんの研究の可能性をさらに広げるきっかけとなりました。
研究者として歩む将来を見据えて
懇談では、清水さんの今後についても話が及びました。将来について清水さんは、企業への就職も視野に入れながら、「大学で働きたいという気持ちが強い」と話しました。また、海外で研究を続ける可能性について問われると、「研究をして、世の中に出していくという点では、国内でも海外でもやることは変わらない」と語り、国内外を問わず、研究を続けていきたいという強い思いを示しました。
これに対し冨樫学長は、今回の経験が清水さんの自信につながったことを受け、「そういう機会を大学として提供できて本当に良かった」と喜びを示しました。その上で、研究者として歩み続けるためには、「自分のモチベーションがどこから生まれるのか」を見つめ、その火を絶やさず持ち続けることが大切だと、自身の経験も交えながら語りました。大学、企業のいずれの道も決して簡単ではないとしながら、「どちらに行ってもしっかり頑張ってほしい」と激励し、改めて清水さんの今後の活躍に期待を寄せました。
後日、報告会を開催予定です
今回の受賞やSIGGRAPH 2026での経験については、後日、学内で報告会を開催する予定です。詳細が決まり次第、改めてお知らせします。