2026年7月7日、明星大学デザイン学部の授業「専門横断B」(ショートムービー)において、地域企業と連携して制作した採用動画の公開発表会を開催しました。
学生たちは、企業へのヒアリングを通して事業内容や採用上の課題を捉え、誰に、何を、どのように伝えるのかを検討。動画の企画から撮影、編集、提案までを担い、デザイン学部が大切にする「デザイン=企画×表現」を、実際のクライアントを相手に実践しました。
学生たちが制作した動画を公開しています
本ページの末尾で、学生たちが制作した動画をご覧いただけます。ぜひご覧ください。
地域企業を「クライアント」に、採用動画を制作
「専門横断B」は、2026年度に新設された3年次の専門横断科目です。学生たちは1、2年次に、グラフィックや映像などの専門分野に関する知識や技術を身に付けるとともに、チームで企画を立案し、形にする経験を重ねてきました。
本授業では、これまでの学びをさらに発展させ、専門分野の異なる学生がチームを組み、実際の企業をクライアントとするプロジェクトに取り組みます。映像を制作する技術だけでなく、相手の課題や目的を理解し、「誰に、何を、どのように伝えるのか」を考えながら、一つの提案へとまとめていく授業です。
今年度は、多摩地域の企業6社と連携し、それぞれの企業の採用動画を制作しました。学生たちは企業へのヒアリングを行い、事業内容や仕事の魅力、採用における課題などを把握したうえで、動画のターゲットやコンセプトを検討。企画立案から撮影、編集までをチームで担い、企業への提案に向けて制作を進めてきました。
公開発表会で企業へ提案
公開発表会では、各チームが完成した採用動画を上映するとともに、企画の意図や制作の過程についてプレゼンテーションしました。学生たちは、映像の内容を紹介するだけでなく、なぜその企画を考えたのか、企業のどのような魅力を伝えようとしたのかを、自分たちの言葉で説明しました。
発表を見ていて特に印象に残ったのは、映像編集技術の高さと、プレゼンテーションの上手さです。映像の仕上がりだけでなく、企画の狙いや表現の意図を整理し、相手に分かりやすく伝える力にも、学生たちが1年次から授業の中で繰り返し取り組んできた成果が表れていました。
企業担当者からは、学生ならではの発想や表現を評価する声が寄せられました。発表後には、学生と企業担当者が動画について意見を交わしたり、記念撮影をしたりする場面も見られ、授業を通じて築かれた関係性もうかがえました。
映像や画像の編集ソフトを扱う技術は、制作における大切な力の一つです。一方で、その技術を社会の中で生かすためには、相手の課題を捉え、チームで企画を練り上げ、それを提案として伝える力も欠かせません。今回の取り組みは、実際の企業を相手に、課題の把握から企画、表現、提案までを経験するものとなりました。学生たちにとって、これまで培ってきた力を実社会の中で試すとともに、「企画×表現」というデザイン学部の学びを改めて捉える機会となりました。
多様な専門性を掛け合わせ、企業の課題に挑む
本授業を担当したデザイン学部の三本松淳准教授は、次のように話します。
「専門横断B(ショートムービー)のプロジェクトでは、企業から依頼された動画制作を実際の業務と同じ形で受託し、制作を進めました。
社会では多様な異なる専門性をもつメンバーと協働しながらプロジェクトを進めていく力が必要になります。学生一人ひとりがこれまで学んできた専門分野や得意分野は様々です。文章表現が得意な学生もいれば、何か造形物をつくることが得意な人もいます。あるいはチームがうまく機能するようにサポートするのが得意な人もいます。そうした専門性を横断して協働することも授業のなかの重要な学びのひとつです。
また今回多摩地域の企業6社と実際に連携してプロジェクトを進められたことも非常に大きな意味があると考えています。
多摩地域に根ざす総合学苑という明星学苑の強みを生かし、明星大学デザイン学部の「デザイン=企画×表現」を実践する取り組みが、今後さらに広がっていくことを期待しています。」