2026年8月5日に阪神甲子園球場(兵庫県西宮市)で開幕した第108回全国高等学校野球選手権大会。西東京代表として春夏通じて初の甲子園出場を果たした八王子実践高等学校硬式野球部が、大きな注目を集めています。
そのチームを支えるコーチの一人が、本学卒業生の平井悠登さんです。平井さんにとっても、選手時代を含めて初めての甲子園出場となります。
生徒の成長を見られることが一番嬉しかった
平井さんは静岡県の東海大学付属静岡翔洋高等学校出身で、2016年に本学教育学部教育学科へ進学。硬式野球部では学生コーチを務めました。2020年3月の卒業後は岡山県内の高校で野球部コーチを務めた後、現在は八王子実践高等学校硬式野球部で指導にあたっています。
今回の甲子園出場について平井さんに話を聞くと、「西東京大会で初優勝した嬉しさももちろんありましたが、生徒がすごいスピードで成長するその瞬間を見られたことが一番嬉しかった」と振り返りました。野球の勝敗や甲子園出場そのもの以上に、生徒の成長に喜びを感じた様子がうかがえました。
また、本学での学びについては、「大学2年生の教育インターンシップでお世話になった学校の先生とは今でも野球を通じて連絡を取り合っています。早い段階で、教育現場の先生方が児童・生徒たちとどのように向き合い、関わっているのかを知ることができた教育インターンシップの経験は、現在の活動にもつながっていると感じています」と話します。
在学中に平井さんのゼミを担当した教育学部の村岡慈歩教授は、「平井さんは、学生コーチとして野球に真摯に向き合う一方で、教育学部での学びにも誠実に取り組んでいました。教育学部には、学業と部活動を高いレベルで両立している学生が多くいますが、平井さんもその一人でした。
ゼミ活動や卒業研究にも最後まで真摯に取り組み、ゼミの仲間と協力し、互いに支え合いながら学びを深めていた姿が印象に残っています。また、教育インターンシップやゼミでの学びを通して、『教えること』だけでなく、児童・生徒が主体的に学び、練習に取り組むためにはどのような支援が必要かについても深く考え、その問題意識は卒業研究のテーマにもつながりました。
甲子園という大舞台においても、平井さんらしく選手たちを支えながら力を発揮し、さらに大きく成長してくれることを期待しています」とエールを送ります。
今後の目標は「日本の部活動文化を支える一員」
甲子園という大舞台を前に、「まず、野球ができることに感謝をしています。選手たちにはどんな結果になろうと、いい顔でプレーをしてもらいたい」と話す平井さん。
また、今後については、「日本の部活動文化には良い部分がある一方で、課題も数多くあります。今年の経験を通して、そのことを改めて実感しました。時代に沿って変化していきながら、日本の部活動文化を支える一員として頑張っていきたい」と語ります。そして、「また甲子園を目指しながら、生徒の成長のために自分自身も成長していきたい」と力強く抱負を述べました。
八王子実践高等学校は、大会5日目(8月9日)の第3試合(16時開始予定)で、徳島県立鳴門渦潮高等学校と対戦します。初の甲子園に挑む八王子実践高等学校硬式野球部、そして平井さんの活躍に期待が高まります