経営学部経営学科2年生の授業科目「経営基礎3(事業承継・イノベーターコース)」(谷井良教授、中嶋教夫教授)では、ジェラートを製造・販売する有限会社オネスト(東京都八王子市)との産学連携授業を実施しました。
この産学連携授業の取り組みは、本学と連携協定を締結している多摩信用金庫(本店東京都立川市)を通じ、有限会社オネスト(以降はオネスト社)と明星大学との産学連携活動としてスタートしたものです。
学生はジェラートの新商品を企画したいオネスト社へ、課題テーマである「多摩地区にちなんだジェラート」の企画提案を行うためグループワークに取り組みました。今回の企画提案で採用された商品は、同社が展開するイタリアンジェラート専門店「ダ ルチアーノ」のオンラインショップおよび八王子市堀之内の実店舗にて販売される予定です。
産学連携のテーマ・講義の様子
2026年4月16日(木)の講義では、植木代表取締役よりオネスト社の歴史や企画提案の趣旨、今回の講義で取り組む課題テーマ「多摩地区にちなんだジェラート」について説明がありました。単なる商品の構想だけではなく、実際に商品を販売まで目指す実践的な課題テーマが学生へ課せられました。
21名の学生が5チームに分かれ、地域に関連するストーリーを収集、ストーリーに関連する食材の選定、顧客となるターゲットの決定、コンセプトに見合ったジェラートを考え、効果的な宣伝方法・販売場所の選定・販売方法までを考案した上で、チームごとに企画提案(プレゼンテーション)を行います。
植木代表取締役からは、『味覚は食する人の生まれ育った環境で違うので、学生の皆さんからの多岐に渡る提案を期待し、若者のセンスや知恵を拝借して進めます。ありとあらゆる食材でジェラートは作れます。思いつく食材、販売方法をヒアリングして形にしてください』とメッセージを学生へ伝えてくれました。
続いて、学生が企画提案を行うにあたり商品イメージを膨らますため、オネスト社で販売されているジェラートの試食を行いました。5チームは、オネスト社に質疑を行い、オネスト社の皆様から各チームごとに実例を用いながら具体的に回答・アドバイスをいただき、学生は商品企画のヒントを得ることができました。
学生の成果発表会の様子
本講義では、およそ1か月間の各種リサーチ、商品内容の検討、プレゼンテーションの準備を経て、2026年5月14日(木)の講義にて、オネスト社に向けて、5グループによる成果発表会を実施しました。
学生による提案
・ ヨアジョン(韓国)、チャンクッキー(アメリカ)、マンゴープリン(中国、韓国)のフレーバーを使用した「グローバルジェラート」
・ 体験性×限定感×映え+便利さを兼ね備えた「混ぜて飲むジェラートTAMAGERA」
・ 多摩丘陵にのみ自生し絶滅危惧種に指定されている幻の野生桜「タマノホシザクラ」をデザインしたジェラート
・ 多摩地域に由来する(青梅市が舞台の雪女、武蔵村山市の村山みかん、稲城市の蜂蜜、江戸東京野菜)ジェラート
・ 高尾山に咲く植物や天狗をモチーフに自然×伝統を表現したジェラート
提案の内容には、
・ 多摩地域のグローバル文化についての調査を実施
・ ファミリー層向けお子様限定パスポートの提案
・ 販売場所を現地視察して顧客層を再確認
・ 春の桜だけでなく、同じ商品に季節ごとのオプションを追加し顧客層を変える
・ 商品の仮説検証のため街頭インタビューを行い、複数の商品を比較することで顧客層を設定する
・ 既存フレーバーを活用した四季折々の植物をモチーフにした商品
など様々な提案が行われました。
グループごとに地域に関連するストーリーから商品コンセプトや顧客層を定め、個性あふれる商品企画や販売戦略を立案し、AIを駆使して商品デザイン案を盛り込んだ資料を作りこみ、プレゼンテーション本番への準備をすすめてきた様子が伺えました。プレゼンテーションでは緊張のためか、各グループに割り当てられた時間より早く終了したり、時間内に終了することができないグループもあり、本番で完成度の高いプレゼンテーションを行うことの難しさを学生は痛感していました。
有限会社オネスト様からの講評
オネスト社の植木代表取締役からは、コンセプトをもとにした商品・販売提案について多岐に渡る提案があり、皆様の面白い提案をこれから商品化したいとのお話しをいただきました。