建築学部建築学科の栃内秋彦准教授の研究室と、建築サークルTipsの学生が、2026年6月20日(土)に成瀬駅前ハイツエントランス広場で開催される地域イベント「ツナガルナルセ・ビアガーデン」に参加します。
本イベントは、2026年3月に開催された「デザインセッション多摩2025」で提案した「ツナガルまちだ」をきっかけに実施されるものです。学生たちは、町田市小野路地区の竹林整備で、小野路竹倶楽部の皆様と調達した竹材を活用して屋台を制作し、当日はアーティストワークショップの受付など、イベント運営にも携わります。
地域で調達した竹材を、イベント当日に使われる屋台として形にする今回の取り組みは、建築を学ぶ学生たちが、素材や空間づくりに関する学びを生かしながら、地域イベントの場づくりに関わる機会となります。
竹材を活用した屋台づくりに挑戦ー制作現場の様子
栃内研究室ではこれまでも、放置竹林という地域課題に向き合いながら、竹材の建築的な活用や資源循環について実践的な研究活動を進めてきました。
参考記事:
放置竹林をめぐる建築的挑戦 ─ 里山・農・住環境をつなぐ、栃内研究室のプロジェクト ─(明星大学研究活動広報誌 LiTレポート)
制作現場では、まず設計図をもとに、栃内准教授が屋台の構造や竹材の使い方について学生たちに説明。その後、学生たちは竹の長さや太さを確認しながら、支柱や天板まわりなど、それぞれの部材に合う竹材を選んでいきました。
竹材を手に取りながら相談し、時には笑い声も交えながら作業を進める学生たち。参加者の多くは1年生で、建築学の基礎を学び始めたばかりの段階から、実際に使われるものを自分たちの手で制作する貴重な機会となっています。
作業中には、上級生が1年生に加工の進め方や道具の使い方を助言する場面も見られ、学年を越えて学び合いながら制作を進める様子が印象的でした。
栃内准教授も学生たちと一緒に手を動かしながら、加工方法や組み立て方について丁寧にアドバイスを送り、実験室には「みんなで一つのものをつくる」活気があふれていました。
建築が人と人との関係をつくるきっかけに
今回の取り組みについて、栃内秋彦准教授は次のように話しています。
「授業や研究室で取り組んできたことが、実際の地域イベントの中で形になることは、学生にとって大きな経験になります。
特に多摩地域は、大学や自治体、地域の方々との距離が近く、継続的な関係性の中で学びを実践できることが特徴です。今回、学生たちが制作する屋台は決して大きな建築ではありませんが、人が立ち寄り、会話をし、交流するための場を支える存在になります。
学生たちには、自分たちがつくったものが実際に使われる様子を見るだけでなく、その場でどのような人の動きやコミュニケーションが生まれるのかを感じてほしいと思っています。
また、今回のきっかけとなった『デザインセッション多摩』は、デザイン学部の萩原修教授が中心となって進めてきた取り組みで、デザイン学部の学生も参加しています。栃内研究室とデザイン学部のコラボレーションによって生まれた地域との接点が、両学部の学生による制作や実践につながっている点も、本学ならではの特徴だと感じています。
明星大学はワンキャンパスの総合大学であるため、それぞれの専門性を生かしながら地域と関わることができます。今回の活動も、そうした学びのつながりの中から生まれた取り組みの一つです。
今回のイベントでは、小野路の里山の畑で生まれた地ビールも販売されます。この取り組みを通じて、竹林や農業、商業などの地域資源の循環を意識しながら、里山エリアと市街地エリアをつなぐことも目指しています。
建築は、単に建物をつくることだけが目的ではありません。人と人との関係を築くきっかけとなり、地域の中に新たなつながりを生み出す役割も担っています。学生たちには、今回の経験を通して、自らの活動が地域社会と結びつき、新たな関係や価値を生み出していく過程を体感するとともに、建築が持つそうした可能性にも触れてほしいと思います。」
イベント概要ーツナガルナルセ・ビアガーデン
- 日時:2026年6月20日(土)16時00分~20時00分
- 会場:成瀬駅前ハイツ三角広場
- 参加費:無料
- 申込:不要
- 対象:どなたでも参加可能
アーティストワークショップ
- 時間:17時00分~18時30分
- 参加費:300円
- 申込:当日受付
- 対象:子どもを中心に、どなたでも参加可能
出店団体など、イベントの詳細はツナガル ナルセ ビアガーデンのウェブサイトをご覧ください。