2026年5月5日、東京都体育館で行われた極真会館主催「✚日本赤十字社 災害義援金チャリティー 2026国際親善空手道選手権大会」において、明星大学 学生サポートチーム職員の宮本靖祥さんが、35〜39歳・+80kg級カテゴリーで優勝を果たしました。
本大会を主催した極真会館は、“直接打撃制”を特徴とする極真空手の世界的団体です。極真空手は、日本発祥のフルコンタクト空手として、世界的にも広く知られた流派の一つです。
本大会は、ロシア、欧州、中東、アジアなど世界各国から選手が集う国際大会で、世界大会出場経験者をはじめとする強豪が数多く出場しました。中でも宮本さんが出場した35〜39歳・+80kg級カテゴリーは、骨格や筋量に優れた海外選手が長年上位を占める“海外勢優位”の激戦区として知られています。宮本さんは、サウジアラビアやロシアの強豪選手らを次々と破り、日本人選手としては11年ぶりとなる優勝を果たしました。
海外勢優位のカテゴリーで、世界の壁を打ち破った11年ぶりの優勝
「世界の強豪に勝てたことはもちろんですが、それ以上に、日々の鍛錬を欠かさず、自分自身に負けず精進し続けたことが結果につながり、ホッとしています」今回の快挙について、宮本さんはこのように振り返ります。
宮本さんが出場した35〜39歳・+80kg級カテゴリーは、競技経験を積んだ選手たちが集う中でも、特に海外勢の強さが際立つカテゴリーとして知られています。近年はロシアを中心とした海外選手が上位を占めており、日本人選手にとっては“最難関の一つ”とも言われる階級です。
今回の大会について宮本さんは、「大型の海外選手に負けない打たれ強い身体を作ることは大前提だった」
と振り返ります。その上で意識したのは、“真正面から打ち合う”だけではない戦い方でした。
「相手の攻撃出力が最大になる位置でもらってしまえば、当然効かされたり倒されてしまいます。だからこそ、攻撃の起こりを察知し、捌いたり受けたりすることで、威力を軽減しながら戦うことを意識しました」。
近年は、その感覚を磨くため、中国武術の推手(すいしゅ)や日本ではまだあまり普及していない揺腕法(ようわんほう)といった武術の稽古も並行して取り入れてきたといいます。筋力だけに頼るのではなく、全身を連動させながら効率的に動くことで、大型選手を相手にしても消耗を抑えながら戦えるスタイルを磨いてきました。
そうした積み重ねの末に迎えた今大会。宮本さんは準々決勝、準決勝で、体格に勝るサウジアラビア、ロシアといった強豪国の選手らを撃破し、決勝へと駒を進めました。
決勝は日本人対決、劇的な一撃で頂点へ
日本人対決となった決勝では、ロシア人選手を破って勝ち上がってきた萬田陸選手と対戦。試合終了間際には、「自分の中で無意識に出た技だった」と振り返る上段後ろ回し蹴りで技有りを奪取。その一撃が勝負を決定づけ、そのまま判定勝ちを収め、頂点に立ちました。
海外勢が長年優勝を重ねてきたカテゴリーにおいて、日本人選手としては11年ぶりの優勝。世界レベルの強豪選手たちを相手に、宮本さんが大きな存在感を示す結果となりました。