2026年3月10日、昭和第一学園高等学校の1・2年生の生徒5名が、本学図書館で職業体験を行いました。今回の取り組みは、昭和第一学園高等学校と明星大学が2025年5月に締結した「高大連携事業に関する協定」に基づく連携事業の一環として実施されたものです。
当日は、本学図書館の職員および図書館で働く勤労奨学生(※)の案内のもと、書架の整理などの作業を通して大学図書館の業務を体験しました。生徒たちは、資料の管理や図書館運営の仕組みについて理解を深めました。
当初はやや緊張した様子も見られましたが、作業が進むにつれて、生徒たちは積極的に質問をする場面も見られるようになりました。それに応える勤労奨学生も丁寧に対応し、業務の内容や作業のコツ、難しさなどを説明する姿が印象的でした。こうしたやり取りを通して、勤労奨学生制度に関心を示す生徒の様子も見られました。
また、普段は入ることのできない自動化書庫の内部も見学しました。約90万冊の蔵書を誇る本学図書館の規模や設備に触れ、大学図書館ならではの環境を体感する機会となりました。
図書館の仕事から広がる、社会とのつながり
体験の最後には振り返りの時間が設けられ、生徒たちは一日の体験を通して感じたことを共有しました。参加した生徒からは
「図書館の仕事は貸出や返却が中心だと思っていましたが、書架の整理や資料の管理など、さまざまな仕事があることを知って新鮮でした」、
「自動化書庫の仕組みが印象に残りました。音や動きに驚きましたが、本がしっかり管理されていることが分かり、いい体験になりました」
といった感想が聞かれました。
また、当日案内を担当した勤労奨学生からは、図書館での仕事の様子だけでなく大学生活についても紹介がありました。高校生に仕事の内容を説明したり質問に答えたりする経験は、勤労奨学生にとっても自らの業務や大学生活を振り返る機会となったようです。高校生たちが積極的に業務に取り組む姿に、「ぜひ将来一緒に働きたいですね」といった声も上がり、和やかな雰囲気の中で一日の体験を締めくくりました。
一日の体験を振り返る中で、明星大学図書館チームリーダーの石井美樹さんから、図書館の仕事の広がりについての話もありました。石井チームリーダーは、「図書館の仕事そのものだけでなく、本や出版、図書館設備など、関連するさまざまな仕事が社会にはあります。そうした仕事の広がりを知ることで、将来の進路の選択肢も広がるのではないかと思います」と生徒たちに語りかけました。
図書に貼られているバーコードラベル一つをとっても、図書館の資料が長期間利用されることを前提に、耐久性の高い専用のラベルを製造する企業が関わっています。また、多くの本の重さを長期間支える図書館用の書架や、資料を運ぶためのブックトラックなど、図書館の設備には専門の企業や技術が関わっています。
図書館という身近な施設を通して、社会のさまざまな仕事や役割について知ることができる機会となり、生徒たちにとって視野を広げる一日となったようです。
明星大学では今後も、高大連携の取り組みを通じて、高校生に大学の学びや環境を知ってもらう機会を広げていきます。
勤労奨学生とは
明星大学独自の給付型奨学金制度のひとつ。明星大学の教育理念である「体験教育」や「実践躬行」を具現化するものであり、図書館やアドミッションセンターなど学内の部署における実務を通じて、社会性や責任感、コミュニケーション力を養うことを目的としている。