2026年2月18日、学生による成果発表イベント「UNVEIL — わたしたちの現在地」をパルテノン多摩で開催しました。体育会・文化会などの垣根を越え、部活動やサークル、研究・表現団体など多様な学生団体が参加し、それぞれの活動成果をステージ発表や展示を通じて披露しました。
ステージでは、学生が総合演出を担当。スポーツパフォーマンス、音楽、演劇、パフォーマンス表現などが一つの流れとして構成され、まるでミュージカルのように各団体の発表がつながっていきました。分野の異なる学生同士のつながりや相互理解が伝わる舞台となり、会場は来場者と一体となって大きな盛り上がりを見せました。
また展示ブースでは、研究成果や創作物、体験企画などを学生自らが積極的に紹介。来場者との対話を通じて活動の魅力を伝える姿が各所で見られました。
単なる成果発表にとどまらず、ストーリー性のある構成の中で多様な表現が連なり、あっという間に時間が過ぎていく、そんな一体感のあるイベントとなりました。
実施背景 ー分野を越えた挑戦が交わる場を目指して
本イベントは、日頃それぞれの場所で積み重ねている学生の活動や成果を、学内にとどめず、より広く発信する機会として企画されました。
体育会・文化会の部活動やサークル、研究・表現団体など約30団体が参加。出演者に加え、運営補助や演出サポートなどに携わった学生も含めると、総勢およそ200名の学生が本イベントを支えました。
当日は、学生・教職員をはじめ、OBOG、保護者、地域の方々など、ステージ発表と展示を合わせて400名を超える来場者が会場を訪れました。分野や活動領域の異なる団体が一堂に会し、それぞれの挑戦を発信する姿に、来場者は拍手や歓声で応え、展示では学生と直接言葉を交わしながら、その熱量を間近で体感しました。
今回の開催は、学生一人ひとりが自らの活動を発信し、その価値を確かめる場となりました。分野を越えた出会いや刺激は、次の挑戦へと踏み出す原動力にもなっています。
当日の様子
展示|団体の特性を活かした体験型企画が並ぶ
16時の開場とともにスタートした展示エリアでは、「好奇心の扉をひらく UNVEILラボ」をテーマに、研究成果や創作物、体験企画が並びました。学生たちは自らブースに立ち、活動の背景や工夫を紹介。来場者は実際に手を動かし、問いかけ、対話を重ねながら、それぞれの挑戦に触れていきました。
今回の特徴は、すべての出展団体で体験企画があったこと。鉄道研究部が設置した鉄道シミュレーター体験や、クイズ研究会のQletは実際の早押しボタンを持参したりしていた。また、教育学部の美術コースが参加したりと、学友会団体のみならず、学部学科での参加や有志団体など幅広い参加がありました。
また来場者が多く訪れたのはもちろん、出展団体同士がお互いの展示に興味を持ち、そこで新たな交流が生まれていたのも印象的だった。会場は次第に熱を帯び18時から始まるステージ発表への期待も高まっていきます。
ステージ|三章構成でつながるパフォーマンス
18時、大ホールでステージ発表が開演。体育会・文化会の垣根を越えた団体が集い、三章構成のプログラムとして展開されました。
- 第1章「RE:PLAY — 音で遊び、体でつなぐ」
吹奏楽団の演奏をバックに体育会系団体が登場。音楽に合わせて次々とパフォーマンスが展開され、まるで一つの舞台作品のようにステージが進んでいきました。
器械体操部によるアクロバティックな動きや、弓道部が実際に弓矢を用いて披露したパフォーマンスなど、競技そのものの迫力や所作の美しさが伝わる場面が続きます。さらに、日本拳法愛好会の組み手やアルティメットフリスビーなど、普段あまり目にする機会の少ない競技も登場し、学生たちの活動の幅広さが印象づけられました。
パフォーマンス内容は各団体に委ねられており、それぞれが自分たちの魅力をどう表現するかを工夫。会場からは歓声が上がり、これから続くステージ企画への期待が一層高まっていきました。
- 第2章「RE:PLAY — 音で遊び、体でつなぐ」
続く第2章では、文化系団体による多彩な表現がステージを彩りました。演劇部による舞台表現に始まり、eスポーツサークル翡翠會の映像と実況、軽音楽部の演奏、和太鼓集団「鼓蝶」の力強い響きと、ジャンルの異なるパフォーマンスが次々と展開されます。
静と動、アナログとデジタル、言葉とリズム。それぞれまったく異なる表現でありながら、舞台上では自然と一つの流れとしてつながっていきました。ジャンルの異なる表現が次々とつながっていく構成に、来場者も次第に引き込まれ、これまであまり体験したことのない独特の空気が会場に広がっていきました。
- 第3章「DIVERSE — 個が織りなす。表現の先へ」
第3章ではさらにジャンルの幅が広がり、電子音楽愛好会Sound LaundryによるDJパフォーマンスを軸に、ダブルダッチ同好会「Shakin Key!!」や大道芸サークルTRY CUBEなど、それぞれの個性が際立つステージが展開されました。
特に、DJの音楽をバックにパフォーマンスが繰り広げられる光景は、これまでの大学イベントではあまり見られない新鮮な印象を残しました。音楽、身体表現、パフォーマンスアートといった異なる要素が重なり合い、舞台はより自由で開かれた空間へと広がっていきます。
展示から続く一日の流れは、この第3章でさらに表現の幅を広げ、会場はいつもの大学イベントとは少し違う、非日常的な感覚に包まれていきました。
吹奏楽団ステージ
三章構成のステージを経て登場したのが、吹奏楽団による演奏です。2025年の全日本吹奏楽コンクールに初出場した実績を持つ同団体は、同コンクールの課題曲である「メモリーズ・リフレイン」(伊藤土恩)と自由曲、吹奏楽のための交響曲「ワインダーク・シー」(J.マッキー)などを披露しました。
重厚で緻密なサウンドは、これまでの多彩なパフォーマンスとはまた異なる迫力を感じさせ、全国大会出場団体ならではのレベルの高さを実感させる演奏に。普段あまり吹奏楽に馴染みのない来場者からも思わず「さすが」と声が漏れるなど、その実力を改めて印象づけるひとときとなりました。
フィナーレ|多彩な表現が一つの舞台に
吹奏楽団の演奏の余韻が残る中、同団体による「マツケンサンバⅡ」の演奏に合わせて出演団体が再びステージに集まり、フィナーレへ。体育会・文化会、研究・表現活動と分野の異なる学生たちが同じ舞台に立つ光景は、明星大学の学生の多様性を象徴する場面となりました。軽快なリズムも相まって、会場は笑顔と拍手に包まれ、華やかなフィナーレとなりました。
それぞれの活動領域は異なりながらも、「自分たちの取り組みをもっと知ってほしい」「明星大学の魅力を伝えたい」という思いが重なり、一つの舞台として形になったようにも感じられます。展示からステージへと続いた一日の流れは、そうした学生たちの主体的な姿勢を強く印象づけるものとなりました。
初の試みとなった今回の学生成果発表イベントは、多くの来場者に支えられながら、学生の挑戦と大学の魅力を広く発信する場として確かな手応えを残し、盛況のうちに幕を閉じました。
「“集まり”ではなく、“チーム”へ」ー 総合演出学生・学生サポートセンター担当者コメント
今回の学生成果発表イベント「UNVEIL」について、総合演出を担当した教育学部教育学科3年の竹川耀さんと、イベント運営をサポートした学生サポートセンターの担当者からコメントをいただきました。
教育学部教育学科3年 竹川耀さん(総合演出)
正直なところ、本イベントの存在を知り、自分が総合演出として動き出した当初は、先の見えない不安感でいっぱいでした。本当に自分でよいのか、どうやって多くの団体をまとめようか。そんな中、手探りに少しずつ、少しずつ進めていきました。企画の進行が思うように行かなかったり、団体との交渉が難航したりと様々な困難がありました。当時の企画案はお世辞にも完成度が高いものとは言えず、自分ですらその全容と完成予想図がつかみ切れていなかったからです。
しかしその一方で、この企画に興味を持ってくださる団体の方もいらっしゃいました。彼らの助けを得て、本企画は段々とまとまりを帯びてきました。別々に動いていた数多くの団体は、互いに協働し、やがてひとつにまとまっていきました。そうして完成したものが、皆様が目にした「UNVEIL」です。
私はこの企画に携わる中で、"チーム"の尊さを知りました。初めバラバラだった人々が、作っていくことで、動いていくことで、周りを巻き込んで繋がっていく。そうして自然と出来上がったものは、ただの"集まり"よりもずっと尊い"チーム"になっていました。"チーム"は、時にぶつかり合い、助け合い、何より未熟な自分をいつでも支えてくれました。自分一人では動かせなかった様々な物が、より多くの情熱によって動いていく様は、自分が今まで経験してきた何にも勝る感動でした。
これからも、学生たちの青春は時代を超え、空間を超えて続いていきます。そんな私たちの瑞々しい足跡を、どうか今後とも温かく見守っていただければ幸いです。
学生サポートセンター 吉田亮太朗マネージャー・藤原牧絵さん
今回のイベントは、学生の多様な活動の成果を学内外に届け、本学の教育的価値を改めて見つめ直す機会として開催しました。
20を超える学生団体、約200名もの学生が参加し、初めての全学的な取り組みにもかかわらず、とても大きな広がりを見せてくれたと思っています。
初開催ゆえのトラブルや課題も多々ありましたが、それ以上に印象的だったのは、学生たちが自分たちの力を惜しみなく発揮し、学部や学科の垣根を越えて自然と協働が生まれていったことです。準備段階から既に交流が生まれ、当日も互いを支え合いながら動く姿を間近で見て、彼らの行動力と可能性を強く感じました。
また、多摩地域の方々や受験生など、普段キャンパスに足を運ばない方々にも、本学の教育内容や学生の成長を直接伝えられる貴重な場となり、大学としての認知度向上にもつながったと実感しています。
今回、担当者としてこのような意義深い機会に携わり、学生と共に切磋琢磨しながら素晴らしいステージを創り上げることができたことは、大きな喜びであり、職員として非常に貴重な経験となりました。学生が主体となって大規模な発表の場を築き上げた姿は、本当に頼もしいものでした。
学生が主体となって大規模な発表の場をつくりあげたことを、とても頼もしく思います。
今後は、この経験を一過性のものにせず、より組織的な取り組みへ発展させることで、学生の意欲をさらに引き出し、地域とのつながりを深め、本学の魅力発信にもつなげていきたいと考えています。今回のような「挑戦」を積極的に後押しできる環境づくりを、今後も進めてまいります。