明星大学文化会漫画研究部による、ヤングケアラーへの理解促進を目的とした地域連携の取り組みが、このたび立川市公式ウェブサイトに掲載されました。
本取り組みは、明星大学文化会漫画研究部と立川市教育委員会との共同企画として実施されたもので、小中学生におけるヤングケアラーへの理解を深めることを目的に、啓発漫画の制作を行いました。
制作にあたっては、放課後に家族の見守りが必要で友人と過ごす時間が限られているケース、介護を要する家族がいることによる進学への不安、日本語が十分に話せない家族に代わって通訳を担っているケースなど、さまざまなヤングケアラーの状況を踏まえ、4名の学生がそれぞれ異なるテーマを担当しました。
学生たちは自らアイデアを出し合いながら、ヤングケアラーの置かれている状況を丁寧に描くとともに、「理解を広げること」や「身近な大人へ相談することの大切さ」を伝える内容の漫画を制作しました。
完成した漫画は、立川市による啓発事業の一環として、市立小中学校で児童・生徒に貸与されているタブレット端末から閲覧できるほか、立川市公式ウェブサイトにも掲載されています。
なお、本学文化会漫画研究部は現在109名が所属し、日頃から部員それぞれが創作活動に取り組んでいます。本事業は、学生の創作力を地域課題の理解促進に生かした取り組みとして、地域との連携の一例となりました。
漫画を通じて、ヤングケアラーへの理解を広げたい
今回の取り組みについて、文化会漫画研究部より以下のコメントが寄せられました。
今回の漫画制作には、教育学部の学生をはじめ、子ども支援のボランティア経験を持つ学生や、社会課題をテーマに創作活動を行ってきた学生など、さまざまなバックグラウンドを持つ部員が参加しました。漫画という表現を通して、ヤングケアラーという問題への理解を少しでも広げたいという思いから、本企画に取り組みました。
制作にあたっては、家族の見守りや介護、日本語が十分に話せない家族の通訳を担うケースなど、多様な状況について学びながら、それぞれが異なるテーマを担当しました。なかには「家族の役に立ちたい」という思いから、自ら負担を抱え込んでしまうケースもあることを知り、その気持ちを尊重しつつ、「一人で抱え込まず周囲を頼ってほしい」というメッセージが伝わるよう意識して制作しました。
また、調査を進める中で、支援制度や相談窓口が存在していても、十分に知られていない現状があることも実感しました。ヤングケアラーは特別な存在ではなく、身近にいる可能性があるということを、多くの人に知ってもらいたいと考えています。
今回の漫画が、ヤングケアラー本人や周囲の子どもたちが状況に気づくきっかけとなり、必要な支援につながる一助となれば嬉しく思います。
本学では今後も、学生の創作力や学びを地域社会との連携の中で生かしながら、社会課題への理解促進と地域貢献につながる活動を推進していきます。