就職活動の早期化が進むなか、1月13日より、学部2・3年生および大学院1年生を対象とした学内合同企業説明会を開催しました。春休み前の重要な時期に26社の企業が来学し、学生は担当者との直接対話を通じて業界理解を深める機会となりました。
今回の説明会では、キユーピーグループによる特集DAYの実施や、学内合同企業説明会参加者を限定とした企業主催の仕事体験イベントへの招待など、学生の関心喚起につなげる独自の取り組みも実施しました。
また、初の取り組みとして「グルディス型合同企業対話会」を開催し、ディスカッションを通じて企業から直接フィードバックを受けられる実践型のプログラムも実施しました。
キャンパスで始まる、“社会”との接点
3日間実施された対面型の合同企業説明会では、初めて企業の人事担当者の説明を聞く学生も多く、会場には緊張感も漂っていました。学生たちは資料を手に真剣な表情で説明に耳を傾け、メモを取りながら、一つひとつの情報を確かめるように企業と向き合っていました。
人事担当者は業界の特徴や仕事内容を丁寧に説明し、学生からの質問にも時間をかけて応じており、初めて企業と接する学生にとっても安心して参加できる雰囲気が感じられました。
また、進路の方向性がまだ明確でない学生に対しては、就職センターのスタッフが積極的に声をかけ、相談や情報収集をサポートしていました。学生が気軽に立ち寄り、次のステップを考え始められるような環境づくりが、今回の説明会を支える重要な要素となっています。
グループ全体で広がるキャリアの可能性–キユーピーグループ特集
キユーピー株式会社をはじめ、当日は合計12社のキユーピーグループ企業が来学し、食品メーカーの“グループとしての広がり”を学生が直接知る機会となりました。多くの学生にとって、ナショナルブランドとしてのキユーピーは馴染み深い存在である一方、グループ各社がどのような役割を担い、どのように事業を展開しているかについては、触れる機会が少ない領域です。
今回の特集DAYでは、本学の学生にとって、製造、物流、研究、品質管理、販売など、グループ内に広がる多様な機能に触れる機会となり、また、商品が企画・製造・流通を経て消費者のもとへ届くまでのサプライチェーンを、グループ企業という視点で捉えることで、業界理解の幅を大きく広げる時間にもなりました。
さらに印象的だったのは、キユーピーグループの社是「楽業偕悦(らくぎょうかいえつ)」について、どの企業も共通して紹介していたことです。
『志を同じくする人が、仕事を楽しみ、困難や苦しみを分かち合いながら悦びをともにする』という、このグループの根底に流れる考え方。それが企業規模の大小や担当業務に関わらず、グループ全体の一体感をつくり出しているという点は、学生に強い印象を与えました。
学生たちは「ブランドの奥にある価値観」や「グループとして共有する精神」を知ることで、企業ごとの差だけではなく、“グループで働く”という選択肢を立体的に捉えられるようになりました。
キユーピーグループによる今回の特集DAYは、企業を知るだけでなく、“企業文化や価値観に触れる”という意味でも意義の大きい企画となりました。
ディスカッションで深まる、自分への理解–グルディス型合同企業対話会
新たなキャリア支援の取り組みとして、初めて「グルディス型合同企業対話会」を実施しました。企業が提示するテーマをもとに学生がグループディスカッションを行い、その場で企業担当者からフィードバックを受ける実践形式のプログラムです。少人数での対話が続くため、学生と企業の距離は物理的にも心理的にも近く、短時間ながら密度の濃い議論が交わされました。
本対話会には、「オファー型」の仕組みも組み込まれており、企業はディスカッションの過程で注目した学生に対して、その場で特別イベントの招待や一部選考の免除等のオファーを出すことができます。
単なる評価にとどまらず、議論の中で見えた強みや姿勢に対して、企業が具体的な関心を示す——その一連の流れが、学生にとって“次の一歩”を明確にする機会になりました。
ディスカッションでは、意見の整理や論理構成、他者の視点の取り込みなどが問われ、企業担当者からは発言内容にとどまらず進め方や関わり方まで丁寧なフィードバックが行われました。初開催となったグルディス型合同企業対話会は、こうした対話を起点にオファーへとつなぐ仕組みによって、学生が自分の強みや課題を立体的に捉え、キャリア形成を一段と具体化する機会となりました。
参加学生の声
- 複数回のグループディスカッションを通じて、場数を踏むことができ、自信がつきました(理工学部 総合理工学科3年)
- 企業からのフィードバックを通じて、自分の強みと課題を知ることができたので、本選考までに強みは伸ばし、課題は改善していきたいと思います(人文学部 国際コミュニケーション学科3年)
- これまで説明会に参加したことがなかった業界や企業の方と接することができ、新しい業界を知る機会となりました。今回のイベントに参加しなければ、こちらの業界をもっと学びたいと思わないまま就職活動を終えていたと思います。これから本選考を迎えるまでに、今回出会った企業や業界について広く学びながら、自分の選択肢を増やしていきます(教育学部 教育学科3年)
視野が広がることで、進路は“選べるもの”になっていく
今回の合同企業説明会および「グルディス型合同企業対話会」はいずれも、学生にとって「企業を知る場」にとどまらず、自身の関心や強み、社会との関わり方を見つめ直す機会となりました。多様な企業や価値観に触れ、対話を重ねるなかで、学生一人ひとりの視野が広がり、進路をより立体的に捉えるきっかけが生まれています。
明星大学では今後も、学生が社会と出会い、自分の可能性を広げながら進路を考えていけるよう、対話と実践を重視したキャリア支援の取り組みを継続していきます。