明星大学男子籠球部(バスケットボール部)は、11月29日(土)・30日(日)の2日間にわたり、「MU CUP 2025」を開催しました。本大会には、一般のバスケットボール愛好者から小学生まで幅広い世代が参加し、世代をこえてプレーを楽しむ場となりました。
同部では、これまでも「多摩モノレールカップ」をはじめ、バスケットボールを通じた地域交流や育成イベントを継続して実施してきました。本大会もその取り組みの一環として企画されたもので、学生と地域がスポーツを通して関わり合う機会となりました。
参加者からは「大学生と交流できて刺激になった」「また参加したい」といった声が寄せられ、地域スポーツ振興と教育的価値の双方を持つ大会となりました。
世代をこえて楽しむ — 「SENIOR」カテゴリ(一般40歳以上の部)
初日となる29日は、一般40歳以上を対象とした「SENIORカテゴリ」を開催しました。地元の日野・八王子地域のチームに加え、大学から少し離れた横須賀からの参加もあり、さらには60歳以上のプレーヤーの姿も見られるなど、生涯スポーツとしてのバスケットボールの魅力を改めて感じられる一日となりました。
試合中は、男子籠球部の学生が学年ごとに応援し、コートサイドには笑顔や拍手が広がり、世代を超えた一体感に包まれていました。試合後には、学生が各チームから活躍したプレーヤーを選び、「MU賞」として表彰を実施。本来は「学生から感謝や敬意を伝える場」であるはずが、表彰後には“人生の先輩”にあたる参加選手から、競技への向き合い方や挑戦を続ける姿勢、一緒にスポーツを楽しむ仲間の存在の尊さなど、温かく胸に響くメッセージが寄せられました。
社会人になっても楽しみながらバスケットボールを続けている参加者の言葉は、学生にとって励ましであり学びとなり、「表彰している側のはずなのに、気づけばこちらが背中を押されていた」ーそんな印象深い時間となりました。
次世代を担う選手たちとともに — 「U10」「U12」カテゴリ(小学生の部)
2日目となる30日は、小学生を対象とした「U10」「U12カテゴリ」のイベントを開催しました。東京23区内や横浜など遠方からの参加もあり、朝早くから元気いっぱいの選手たちがキャンパスに集まりました。試合では、全力でボールを追う姿や仲間を応援する声が響き、会場全体がエネルギーに満ちた時間となりました。
本大会では、男子籠球部の学生が各チームに3名ずつ帯同し、ウォーミングアップや基礎技術のアドバイス、試合中の声掛け、試合後の振り返りなどを行いました。順位による表彰は実施せず、学生がプレーの姿勢や挑戦する意志、成長の過程に着目し、チームごとに1名を「MU賞」として選出したことも特徴です。
さらに、1on1チャレンジや選抜チームと大学生によるエキシビションマッチも実施され、選手たちにとって「大学生と同じコートに立つ経験」は特別な時間となりました。試合を終えた選手からは、「大学生に教えてもらえて嬉しかった」「もっと上手くなりたい」といった声が聞かれ、学生にとっても、自分たちの競技経験が次の世代の挑戦につながっていくことを実感する機会となりました。
帯同した、参加チームの指導者からは、「大学生と一緒にプレーできる機会は貴重だった」「子どもたちが楽しそうで、また参加したい」「大学という場所がぐっと身近になった」といった声が寄せられました。また、保護者からも、「キャンパスが想像以上に広く、きれいで驚いた」といった感想があり、競技だけでなく、大学という環境に触れる機会としても意義ある時間となりました。
地域との関係性を深めながら、バスケットボールの楽しさを広めたい
今大会について、運営に携わった男子籠球部の中村佳央顧問は、
「世代や立場をこえて交流できる場が生まれたことが何より嬉しい。今後も地域とのつながりを大切にしながら、活動を続けていきたい。」と話しました。
地域との関係性を深めながら学びを積み重ね、競技者としての成長と勝利を目指す姿勢を両立させていきます。
明星大学体育会男子籠球部
関東大学バスケットボールリーグ2部所属。現在、部員は82名。明星大学強化指定クラブのひとつであり、1部リーグ昇格および全日本バスケットボール選手権大会での優勝を目指し、日々練習に励んでいる。また、競技面だけでなく、地域の小中学生を対象としたバスケットボール教室や大会運営にも取り組み、多摩地域におけるバスケットボール文化の活性化にも貢献することも目指している。監督は柴山英士氏。