2025年3月16日にZoom利用で行われた日本地理教育学会の「卒業論文発表大会」で、教育学部長谷川ゼミ4年の太田麻渚さんが発表を行いました。全国26大学29学部の代表者48名の発表がありました。
発表タイトル
赤城山南麓地域におけるかしぐねの分布とその構成樹種
概要
関東平野には、主にシラカシから成る「かしぐね」と呼ばれる高生垣(整形された屋敷林)が分布する。これまで、小さな集落単位での現地調査に基づく研究、および関東全域における衛星画像・空中写真を用いた研究はあったが、両者の中間的な空間スケールの地域における、現地調査に基づいた詳細な研究は行われていなかった。本研究では、赤城山南麓の3市(前橋市・伊勢崎市・太田市)において、233箇所の「かしぐね」の分布を確認し、そのすべてについて現地調査を実施して形態的特徴・構成樹種、樹種の配置を記載した。その結果、主にアラカシを利用した事例や、カシ以外の樹種を多く利用している事例等、従来報告されたことの無かった知見が多く得られた。また、樹種の配置の特徴は4タイプに区分できることが明らかとなった。
太田麻渚さんは、国士舘大学大学院(人文科学研究科地理学専攻)に進学し、さらに研究を深めて行くことになっています。
太田さんのコメント
今回、学会発表に参加させていただき、初めての場でとても緊張しましたが、長谷川先生のご指導のもと、無事発表を終えることができました。周りの地理学専攻生の発表を聞くことや、他大学の先生からのアドバイスを受けることができ、とても貴重な経験となりました。また、まだまだ地理学専攻生達のレベルに及んでいないことを実感したので、春から大学院生として2年間、長谷川先生のもとで学んだ経験を活かし、さらに成長できるように頑張ろうと思います。