「キャンパスベンチャーグランプリ」の概要
1999年に第1回目を大阪で開催後、現在では全国8地域(北海道・東北・東京・中部・中国・大阪・四国・九州)で展開している日本最大級の学生向けのビジネスコンテストです。地域ごとにエントリーし、書類選考やプレゼンテーションによる審査を経て、各地域からファイナリストを選出します。各地域で上位に入賞した学生が全国大会に進出し、グランプリの座を競い合います。なお、東京大会は日刊工業新聞社とりそな銀行による共催です。
アーティストの情報発信・作品制作・販売支援サービス「ArtTitle」
清水さんが提案したビジネスは、アーティストの情報発信・作品制作・販売支援サービス「ArtTitle(アートタイトル)」です。清水さんがこれまで取り組んできたアーティストの作品制作を支援するアトリエ事業を、経営学部の伊藤智久ゼミナールの活動でさらに革新的な事業にブラッシュアップし、ビジネスプランとして提案しました。
清水さんは、アーティストたちが経済的な理由で作品制作を諦めてしまうという社会課題に注目し、すでに取り組んでいたアトリエ事業に加え、アーティストや作品のブランディングやプロデュースのための情報発信支援サービス、さらにはリアルとオンラインにおける作品の販売支援のサービスを構想し、ビジネスプランにまとめました。清水さんは、プランの実現可能性を検証するための実証実験にも取り組み、それらの成果を情熱的にプレゼンテーションしました。
また審査員からは、「工芸品のグローバルな流通のビジョンを描きつつも、アーティストやエンドユーザーと実際に深く関わることでニーズを確認し、事業の足元を固めている点が素晴らしいです。まさに『大きく構想し、小さく試す』を地でいく素晴らしい取り組みだと思います。また、清水さんのプレゼンテーションには、事業を進めるバイタリティを感じました。」というコメントをいただきました。