化学計測の深い専門性を活かし、非鉄金属材料の分野において永年にわたり複数の関連団体で委員長等を務め、分析法のみならず分析器具や標準物質に関する標準化を推進してきた。それらの標準化は、高機能化が進む非鉄金属材料の品質を安定させる上で不可欠であり、功績は極めて大きい。
ISO TC 79/SC 5/WG 4(マグネシウム分析)において 9 年間コンビーナに従事し、同合金に含まれる極微量の水銀定量方法(ISO 20260)をプロジェクトリーダー(PL)として制定した。
ISO TC 79/SC 1(アルミニウム分析)において分科会再活性化を主導し、議長に就任。同合金中の水銀の定量方法(JIS H 1370)について委員長として改正。
ISO TC 44/SC 13(溶接/ろう付け材料及びプロセス)において、PL として ISO 5179(ろう付け性の試験方法)を改訂。日本提案による ISO 17672(ろう材-溶加材)のエキスパートとして改訂し、日本発のろう材料が国際的に使われる条件を整えた。