経営学部の産学連携授業 —10年後の多摩地域を予測し、新しいライフスタイル提案を行う店舗フォーマットを企業に提案

　経営学部2年生の事業承継・イノベーターコースの授業科目「経営基礎4」では、学生の実践的な企画力を養う授業「ビジネスイノベーター塾」を開講しています。2023年9月〜11月の期間で、TSUTAYA及び蔦屋書店などのプラットフォーム事業やTカードなどを展開するカルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社様（東京都渋谷区）（以下、CCC様）協力のもと、産学連携の体験教育プログラム「明星ビジネスイノベーションチャレンジ」に取り組みました。なお、昨年度は、同授業科目にてZ世代を対象とした未来の小売店の提案に挑戦しました。

　経営学部の事業承継・イノベーターコースでは、革新的な商品や事業を創出するビジネスイノベーター（商品プランナー・起業家など）をめざす人を対象に「ビジネスイノベーター塾」を開講しています。
　今期のビジネスイノベーター塾では、伊藤智久准教授・谷井良教授の指導のもと、CCC様への企画提案に学生たちが挑戦しました。企画体験を通して実践的な企画力を養うことを目標に、産学連携による「明星ビジネスイノベーションチャレンジ」を展開しました。

　今期の「明星ビジネスイノベーションチャレンジ」のテーマは、次のとおりです。

10年後の多摩地域の変化を多面的に予測したうえで、
多摩地域の人々に対して新しいライフスタイル提案を行う店舗フォーマットを企画する

　11月に実施した最終発表会では、全6チームが企画のプレゼンテーションに挑戦しました。「ビジネスイノベーター塾」の特徴は、実務さながらの本格的な企画活動です。SWOT分析などを活用した環境分析・目標設定のほか、顧客目線を重視したペルソナ設定や自身らの思いを込めたコンセプトなど、幅広い観点からアプローチし、最終発表会ではそれぞれのチームが次の企画を提案しました。

• スリープテックを用いて見たい夢が見られる体験を提供する店舗
• クロスリアリティ技術を駆使した四季を感じられるカフェ
• パーソナルデータを用いてカスタマイズした完全プライベート空間を提供する店舗
• 最新のバイオテクノロジーを活用した「頑張らないエコ」を提案するアウトドアショップとキャンプ場
• 意見を共有しながらコミュニティを形成できる映画館
• 一人ひとりの身体的な悩みを解消できるヘルスケアサービスを提供する施設

　最終発表会のプレゼン後には、CCC様から学生たちへフィードバックをいただきました。

• 普段生活していると、どうしてもユーザー側の視点で考えてしまい、自分たちが売り手の立場で考えることはあまりないと思うので、今回のように売り手側で考える機会は非常に良い経験だったのではないかと思います。
  

• 企業に勤めていると、どうしても経費や予算がどのくらいかかるかを考えてしまいがちですが、みなさんの発表を通じて、自由な発想が大切であることを思い返すことができました。

　全6チームのプレゼンを経て、CCC様と経営学部の教員による協議の結果、最優秀グループが発表されました。最優秀グループには、「最新のバイオテクノロジーを活用した「頑張らないエコ」を提案するアウトドアショップとキャンプ場」の企画提案を行ったグループが選ばれ、表彰状が授与されました。

最優秀グループのリーダー（経営学部2年 清水 陽向さん）のコメント
　私たちのグループでは、一人ひとりが自分の役割を認識した上で、その役割を責任を持って担えており、それが最優秀賞の受賞につながったと思います。情報収集やアイデア発想、コンセプトの具体化など、メンバーが自分の強みを活かして、それぞれの役割で高い成果を出してくれました。事業承継・イノベーターコースのプログラムを通じて、未来に向けた優れた企画をメンバーと協力しながらつくり出す力が高まったと感じています。

　CCCは、「カルチュア・インフラを、つくっていくカンパニー。」をミッションとして掲げ、プラットフォーム事業、データベースマーケティング事業、公共サービスや地域共生に関わる事業のほか、数々のネットサービスや新たなプラットフォームサービスを企画し、プラットフォームを通じて新しいライフスタイルの提案を行っています。

—経営学部の「ビジネスイノベーター塾」では、企業の未来を担うイノベーターの輩出を目指し、今後も優れた教育の機会を提供していきます。—