2023年8月29日(火)から9月1日(金)にかけて、日本文化学科の「地域文化研究—日ノ本将軍と文豪をめぐる旅—」受講生9名が、芳澤元(よしざわ はじめ)准教授の引率のもと、3泊4日で青森県を横断するフィールドワークに出かけました。
初日は、八戸市の沿岸部にある、鎌倉江ノ島ゆかりの蕪島神社からスタートします。その後、中世に活躍した南部氏の城館である八戸市博物館の「根城(ねじょう)」や、三戸町の「聖寿寺館(しょうじゅじたて)跡」、竜神伝説のある十和田神社を巡り、翌日は弘前城公園を歩きました。とくに聖寿寺館跡では、発掘調査員の方から遺跡の構造や出土品について伺うことができ、感謝に堪えません。
また、鎌倉時代の梵鐘を所蔵する弘前長勝寺や、平川市の猿賀(さるか)神社や盛美園など、なかなか訪問しがたい史跡をたずね、青森と他の地域の意外な接点に驚いたようです。岩木山神社の道中にある弘前市りんご公園にも立ち寄り、暑いなか学生たちがリンゴ狩り体験を希望し、楽しんだようです。
さらに、津軽半島を周遊し、中世には北日本の国際ターミナルだった十三湊(とさみなと)の跡をたずね、太宰治ゆかりの「斜陽館」や小泊の漁村、さらに龍飛岬の青函トンネル記念館まで探訪しました。最後に、「北海道・北東北の縄文遺跡群」として世界文化遺産に登録された三内丸山遺跡も見学し、太古から現代にいたる青森の歴史・文化を多角的に学ぶことになりました。
訪問中は終始、目もくらむほどの好天に恵まれ、マイクロバスをお借りして安心安全な学びの旅を完遂しました。訪問先のみなさまに篤く御礼申し上げます。