経済学部経済学科 2年生の授業科目「地域参画ワークショップ」(波田野 匡章 特任教授)では、シェアサイクルを使って暮らしを楽しくする企画提案に取り組む授業を実施しています。本授業は、地方都市に大型商業施設や物流拠点、工場用地等の大規模な産業用地創出を手がける総合不動産ディベロッパー、エム・ケー株式会社(東京都日野市、以下「エム・ケー」)とシェアサイクルプラットフォーム「HELLO CYCLING」を展開し、業界をリードするOpenStreet株式会社(東京都港区、以下「OpenStreet」)とのコラボ授業です。
6月15日の授業では、それぞれの企業で行っている事業や取り組みが紹介され、授業で取り組む企画提案の趣旨について説明がありました。今回の提案が採用された企画については、両社によって実現されることが予定されています。
産学連携のテーマ
今回の授業で取り組む課題は、「シェアサイクルを使って暮らしを楽しくする企画」。「エム・ケー」の小林専務取締役から「対象エリアを多摩地区として、学生のみなさんが楽しいと思える企画を考えてほしい。ワクワクするようなアイデアを提案してください。」と期待が寄せられました。
授業の様子
「エム・ケー」の小林専務取締役からは、「地域を開発して終わりではなく、そこに暮らす人々の利便性の向上をもたらすことが目標」、「SDGs達成に向けた脱炭素社会の実現に貢献するため」という、同社が「OpenStreet」と業務提携し、シェアサイクル事業に参入された理由について語られました。一方、「OpenStreet」の工藤代表取締役社長からは、「シェアサイクルは、公共交通機関の間を埋める役割を持ち、街から郊外の移動を手助けすることができる」、「移動手段としてだけでなく、まちづくりや観光地で活用できる」という同社のシェアサイクル事業について説明がありました。さらに、これまで「エム・ケー」が手がけたまちづくりや「OpenStreet」が実際に行うシェアサイクル事例が紹介されたほか、学生たちからの質問も活発に行われました。本授業では、グループごとに企画提案の検討、プレゼン準備を経て、最終発表会を行います。