教育学部体験ワークの一環として、2021年11月7日(日)に青梅市立成木市民センター体育館で、インクルーシブバレーボールを実施しました。インクルーシブスポーツとは性別や年齢、障害の有無にかかわらず、様々な人がスポーツを介して交流し、社会参加を楽しむことを目的としており、今回の企画はそのバレーボールバージョンにあたります。
参加者
明星大学1〜4年学生20名のほか、土曜日授業「発達指導支援法1・2」に参加している発達障がい児8名、知的障がい特別支援学校バレー部OBで結成されているオレンジアタッカーズ5名及び主に特別支援学校教員から成る一般参加者・保護者を加えた総勢約50名。企画責任者は、本学教育学部の島田博祐教員(大会委員長)といわき短期大学の綿引清勝講師(競技委員長)の2名で実施しました。
活動の様子
四色のビブスで区別した4チームに分かれ、まずは自己紹介を含むアイスブレイクから始まりました。初めは初対面で少し緊張していたメンバー同士もコミュニケーションゲームが進む中で打ち解けていき、次にボールとコーンを使ってのレシーブ練習、サーブ練習を経て、各チーム対抗戦を行いました。
通常のバレーと異なる点は、時に審判によりアダプテッドルールが適用されることです。アダプテッドルールとは、例えば得点差が開いた際に、負けている方のチームの得点が2倍になる、サーブやレシーブがうまくできない場合は取って投げ入れても良いことにするなど、バレーの苦手な参加者でも楽しめる工夫のことです。秋の爽やかな空気の中、いい汗を流しながら互いの交流を深めることができました。
最後の表彰式では、発達・知的障害の参加者に、学生たちが作成した表彰状や記念品が大会委員長から手渡されました。
参加学生の感想
参加した学生からは、「障がい者や(スポーツが)苦手な人に寄り添った内容が多く、全員で楽しむことができた」、「スポーツを通じて楽しく関わることができた。将来の仕事に生かしたい」などの感想が聞かれました。
障がい児の学校卒業後の余暇支援の大切さや、将来教員になった際に、運動が苦手な児童生徒をストレスなく体育授業に参加させる工夫などを学ぶ機会となりました。ぜひ次年度も継続していきたい企画です。
最後に、施設を無償提供していただいた青梅市教育委員会に感謝の意を表します。