本学人文学部人間社会学科 本多真隆准教授が日本家族社会学会賞 第2回奨励著書賞を受賞しました。
日本家族社会学会は、家族に関する理論的・実証的および実践的な研究を推進し、個人と社会の発展に寄与することを目的として、1991年に結成された学術団体です(日本学術会議登録)。家族に関わるさまざまな分野を専攻する大学・短大・専門学校などの教員、研究機関の研究員、家庭裁判所の調査官、ジャーナリスト、大学院生など多彩な会員によって構成されています。
日本家族社会学会賞は家族社会学研究の発展と研究意欲を称揚することを目的で設けたもので、優れた著書等に対して贈られます。今回、本多准教授が執筆した著書『家族情緒の歴史社会学-[家」と[近代家族」のはざまを読む』(2018年2月刊行)が優れた著書として評価され受賞したものです。
本書はこれまで「近代家族」の特性とされてきた家族の情緒的関係が「家」と関連づけられていた局面に着目し、戦前から戦後初期の「家族」言説の分析によって、「家」と[近代家族」の情緒的規範の競合状況を論証しています。