明星(めいせい)大学デザイン学部(東京都日野市)では、本学と包括協定を結ぶ日野市との地域連携の一環として、デザイン学部 川又淳(かわまたきよし)教授指導のもと、デザイン学科の学生有志(7名)が「東京2020オリンピック・パラリンピック日野市ボランティアユニフォーム」をデザインしました。また、ボランティア参加者への配布に先立ち、3月31日に日野市内でデザイン発表を行いました。
背景
取り組みの背景には、本学と日野市が締結する「相互協力・連携に関する包括協定」に基づく地域デザイン活動の展開があります。日野市は東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会(以下、「東京2020オリンピック」)に向け、2019年6月からウクライナを相手国としたホストタウンとして登録されており、2019年8月には本学デザイン学部が応援用の手ぬぐいをデザイン・制作するなど、継続的な地域連携活動を展開しています。
概要
東京2020オリンピックに向けて日野市では3種類のボランティア(聖火リレー沿道ボランティア、ウクライナ代表応援ボランティア、聖火リレーサポートランナー)を募集しています。今回、それぞれのボランティア参加者が着用するユニフォームデザインの考案について日野市から要請を受け、本学デザイン学部では「東京2020オリンピック・パラリンピック日野市ボランティア ユニフォーム デザインプロジェクト」を立ち上げました。川又淳教授指導のもと、7名のデザイン学科の学生有志が集い、2020年1月より本プロジェクトを開始。約14か月間の制作期間を経てデザイン案が完成しました。
また、2021年3月31日に日野市主催のウクライナ文化交流イベントにて、学生たちによるプレゼンテーションを通じて初披露しました。現在、ユニフォームは制作業者に発注しており、6月中旬に、ボランティア参加者の手に渡る予定です。
今回デザインしたユニフォームについて
ユニフォームごとにTシャツ、帽子、マスク、タオルの4セットをデザインしました。それぞれにあしらわれた「HINO2021」のロゴは、デザイン制作陣や、ユニフォームを着用してボランティア活動をする人たちの総称として扱っており、ロゴを元に一丸となって日野市から東京2020オリンピックを盛り上げていこうというメッセージが込められています。
三角形に込めた思い
「だんだら」模様を起点に、3種類のユニフォームに関連性を持たせたいと考えた学生の発案から三角形のパターンへと展開しました。
聖火リレー沿道ボランティア
日野市は新選組のゆかりの地であることから、新選組をイメージさせる青色を基調としたデザイン。
ウクライナ代表応援ボランティア
ウクライナの国旗をイメージさせる黄色、青色を基調としたデザイン。日本の和の心でウクライナ代表選手を応援しようという思いから、タオルにはウクライナ語で「がんばろう、ウクライナ!」の意味を筆文字で表現。
聖火リレーサポートランナー
聖火リレーのランナーと親和性を持たせるために白色、赤色、金色を基調としたデザイン。※サポートランナーは市内17小学校と2特別支援学校の生徒19名が参加予定です