在学生、保護者の皆さん
入学予定者、保護者の皆さん
人間は、希望と警戒の両方を携えて人生を歩んでいく——この一年ほど、このことを考えさせられたことはありません。本来、希望と警戒は二者択一ではありません。私たちはそれらを兼ね備えているものです。しかし、生命や身体を脅かすコロナ禍を前に、私たちは警戒心を募らせ、希望を後回しにしてきました。結果として、明星大学がこれまで学内で感染者を発生させずに来られたのは喜ばしき事実です。
しかし、希望を必要とする若い学生の皆さんに対し、あまりにつらい日々を強いてきたと、学長として反省もしています。これからは、警戒は緩めず、しかし学生の皆さんが希望や夢を追いかけていける明星大学にしたいと考えています。
2020年度は、感染拡大防止策を徹底しながら一部で対面授業を実施しましたが、大半の授業はオンラインでした。誰にとっても、オンライン学修・教育は新たな経験でした。しかし、学生・教職員は忍耐と努力、工夫をもって各科目が目指す学修目標を達成してくれました。
この経験を踏まえ、来る2021年度において明星大学は、コロナ禍に慎重に対処しつつも、可能な限り学生の皆さんがキャンパスに集えるようにします。授業形態の方針は以下のとおりです。
- 対面授業とオンライン授業を併用します。
- 全授業数の50%程度を対面授業で実施します。
- 教室内およびキャンパス内が密にならないよう、授業のために登校する1日あたりの学生数を例年(多い日で約6,000人)の30%程度に抑えます。
命と身体の安全と学習の機会保障を両立させ、対面授業のメリットとオンライン授業のメリットを活かし、教育のさらなる質的向上を目指そうというのが、この方針の目的です。
また、学生の皆さんは、机上の勉強とともに、大学でのさまざまな活動を通じて成長していきます。キャンパスにおいて多様な人々と人格接触を繰り返していくことが、自己理解には欠かせません。明星大学は、感染拡大防止を徹底しつつ、学生の皆さんの希望と夢に満ちたキャンパスライフを実現したいと考えています。
ついては、在学生の皆さん、本学に入学を予定している皆さんには、通学できる環境、オンライン授業を受講できる環境の準備に入ってください。今後の予定については、在学生には「勉天」で、入学予定者には「UCARO」で案内していく予定です。
皆さんのご理解ご協力をお願いします。