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本学卒業生が池袋アートギャザリング公募展「IAG AWARDS2020」にて奨励賞を受賞しました

最終更新時期:2020年08月

【学長室広報チーム】

 「池袋アートギャザリング(Ikebukuro Art Gathering : IAG)」が企画運営する公募展「IAG AWARDS」にて、本学造形芸術学部造形芸術学科卒業生 鹿野裕介さんが奨励賞を受賞しました。公募展には応募者439名の中から選抜された51名の精鋭アーティストたちが集結、その中での奨励賞受賞となりました。

受賞作品

作品名:「材木保管室」
素材:百科事典、木材、鏡、電球
サイズ:2000×2000×2000(ミリ)

作品名:「材木保管室」

鹿野氏 受賞コメント

 本来5月に予定していた展覧会が延期となり、会期を短縮して7月の開催となってしまいました。
展示できただけでもありがたかったのですが、表彰して頂きとてもうれしく思っています。

 受賞した作品は、「本を木に戻す」というコンセプトで一度作った作品を解体し、また別の作品として再構成したものです。
 私は大学を卒業してから作品を作る上で「プラスマイナス0」のような考えを意識しています。
そんなことを頭の片隅に置きながら生活していると「本に使われる紙の原料が木であるなら、本も木に戻すことができるのではないか」という発想を手に入れました。
 さらに、木が根から幹、そして枝葉まで水分や栄養を運ぶ仕組みと、本が情報や知識を収集・集積し最終的には多くの人々に運ばれるような仕組みが似ていることに気付き、発想が作品になっていきました。
 そして一度、木に戻した本を私が再び伐採し、丸太のように棚に並べた作品が「材木保管室」です。
 この作品は、私の「人間」と「自然」への尊敬から生まれました。そこから「自然という単語が存在する不自然さ」と「人間が生み出す人工という自然さ」に気付きました。

 プラスマイナス0という考えは、大きい方を削り小さい方に流すようなイメージで私はとらえています。
私は、プラスが大きい場合やマイナスが大きい場合など様々な状況に直面してもあせらずに0に向かうように促します。これは私の生きる上でのバランスの取り方なのかもしれません。今後もフラットな視点で増水後の川の激流や嵐で荒れる高波を穏やかな湖に変えるべく精進してまいりたいと思います。

鹿野裕介 <SHIKANO Yusuke>

1992年 / 東京生まれ
明星大学造形芸術学部 卒業
主な技法:インスタレーション

鹿野裕介 写真

鹿野裕介 作品

「Public welfare lake」2020

「Public welfare lake」2020 / 本、蛇口、水槽、土

「Blue Apple」 2020

「Blue Apple」 2020 / 段ボール、水性塗料

「Transfer student」 

「Transfer student」 2019 / クラフト紙 、 麻紐 、 椿炭 、電球 

「軸無しの車輪」

「軸無しの車輪」 2019 / 木材 、 鎖

「THE BOOK OF TREE」

「THE BOOK OF TREE」2018 / 百科事典 、 土 、 電球 、 鏡 、クルミ

個展「ハジマリノオワリトオワリノハジマリ」 2017

個展「ハジマリノオワリトオワリノハジマリ」 2017