経営コンサルタントになりきって企業の問題解決に挑戦 —問題解決力とコミュニケーション力を養う経営学部の基礎教育—

　経営学部では、新入生向けの新たな基礎教育として、ビジネス上の問題解決とコミュニケーションについて体験を通して学ぶ授業を、2023年度から1年次の必修科目「経営基礎1」及び「経営基礎2」で開講しています。
　前期に開講した「経営基礎1」の授業では、明星大学経営学部の教員が執筆したオリジナルテキスト『ビジネスシンキング』を用いて、ビジネスパーソンに求められる問題解決やコミュニケーションに必要な基礎知識を様々なアクティブラーニングを通して学びました。そして、後期の「経営基礎2」の授業では、「経営基礎1」の学びを踏まえて、架空のケースを題材とした問題解決演習にグループで取り組みました。

　「経営基礎2」の問題解決演習のテーマは、「明星社」という架空の企業が直面している問題に対する解決策の提案です。学生たちは、「明星社」から依頼を受けた経営コンサルティング会社のコンサルタントになりきり、教員が作成したケース資料や自ら収集した情報をもとに、課題特定や解決策検討を行い、取りまとめた内容についてプレゼンテーションを行いました。
　履修者を3つのクラスに分け、各クラスで24個のグループを作り、グループワークを徹底的に行いました。その後、予選として各クラスで解決策についてのプレゼンテーションを行い、論理性・創造性・わかりやすさの視点で経営学部の教員が評価しました。教員によって高く評価された各クラスの上位2グループ（合計6グループ）は、2024年1月11日に行われた授業において、本選として教員と「経営基礎２」を履修している学生全員の前でプレゼンテーションを行いました。

　予選および本選のプレゼンテーションを経て、グループ「2B」（リーダー：吉川奈緒さん、メンバー：原彩夏さん・福岡雅也さん・村山輝さん）が最優秀賞を受賞し、2024年1月18日の授業では、表彰状が授与されました。

最優秀賞を受賞したグループ「2B」のメンバーのコメント
　「問題解決演習をとおして、『ビジネスシンキング』で学んだ知識を深く理解できただけでなく、グループワークの進め方やより良い活動にするために重要なことを体感できました。2年生に向けて、さらに経営学の学びを深めていきたいと思いました。」

　経営学部では、ビジネスパーソンに求められる基礎的な力を養うために今後も優れた教育の機会を提供していきます。