学内で気軽に語学や異文化に触れられる 「ランゲージラウンジ」

2019/12/05 公開

明星大学

 明星大学23号館4階にある「ランゲージラウンジ」。海外学術交流提携校(英語圏・中国語圏)から招聘している客員講師との自由なコミュニケーションができる場で、ゲームや音楽を楽しみながらカジュアルに英会話できるのが最大の特徴だ。この記事では、「ランゲージラウンジのことを知ってはいたが、利用したことはない」という学生が初めてレッスンに参加する様子に密着した。

ランゲージラウンジの風景

 フレーバーティーの良い香り、たくさんの国旗が並ぶ国際色豊かな空間に、学生と客員講師の楽しげな会話が響く。この時間の利用者は全部で3名。講師はMay先生。テーマは、「文化を知ろう」。

 フリートークの形式だと、英会話の経験があまりない学生にはややハードルが高い。ランゲージラウンジでは、ボディランゲージやゲームを交えながら英会話をするため、初心者もすっと溶け込める。この日は、イギリスのカードゲームを楽しむ中で自然にコミュニケーションが生まれていた。

 筆者は、このランゲージラウンジに実際に参加し、学生が自分の意見を述べる機会が多い印象を受けた。海外では、自国の文化や自分自身について議論・表明し合うことが多い。まさに「文化を知ろう」のテーマ通り、「着物を着たことはある?」「日本の好きなところは?」といった文化に関する質問に、学生が英語で懸命に答えていく一幕もあった。

「英会話初心者」も安心して失敗できる場所

 実際にランゲージラウンジで英会話をしてみてどうだったか?参加者のSさんに話を伺った。Sさんは、将来的にスウェーデンへの移住を希望しており、このランゲージラウンジへの参加を決めたそうだ。取材中に繰り返し出てきたのが、「先生が自分の話を聞き取ろうとしてくれるので、とても話しやすかった」という言葉だ。確かに、いきなり道端で外国人の方に話しかけられると、頭が真っ白になり、何も話せない。そんな経験がある人も少なくないはずだ。

 英語を使わないことには英会話は上達しない、しかし初心者であるほど英語を使うことに不安やハードルを感じてしまう。その点、「安心して聞いてもらえる」ランゲージラウンジは、格好のスタート地点といえる。

 最後に、今後どんなことを学びたいかSさんに聞いてみた。「日本語と英語の会話のトーンや相槌などの違いが気になります。あと、日常会話でよく使う実践的な英語のフレーズも知れたらいいなと思います」。英会話は「習うより慣れよ」とよく言われるが、最初の取っ掛かりで必要な前提知識や英語のフレーズをランゲージラウンジを通して頭に入れておくだけでも、一歩でも二歩でもスムーズに英会話を習得できるだろう。

英語を通して、さまざまな国の文化を知ってもらいたい

 国際教育センターのスタッフはどのような想いで、ランゲージラウンジを運営しているのか?その想いを国際教育センター事務室のスタッフに聞いた。ランゲージラウンジは、ネイティブの講師と会話し生の英語に触れてもらい、さまざまな国の文化を知ってもらう、英語力を高めてもらうことを目的に立ち上がった。最初はフリートークという形だったが、それだとハードルが高いため、日によってトークテーマを決めている。

 ランゲージラウンジには、イギリス、アイルランド、ハンガリー、ベラルーシ、ニュージーランドなど、さまざまな国を母国とする講師が揃っており、多種多様な英語の訛りに対応する力を養うことができる。実際、TOEICでもアメリカ、カナダ、イギリス、オセアニアなど4つの訛りを混ぜた問題が出題され、試験対策にも有効だ。

英語をもっと身近な存在にしたい

 どんな人にランゲージラウンジに来て欲しいか、聞いてみた。「英語に苦手意識がある人に来てもらいたいです。英語が苦手でも、なんとなく意思疎通ができた時って、達成感や喜びを感じられてとても楽しくなります。ほとんどの人は英語を特別なコミュニケーションと思っている。もっと英語を身近な存在にしたい。」

 構文、単語、文法など、中学・高校での英語の授業のイメージから、英語をどうしても堅苦しく捉えてしまう。たしかに、基礎としての勉強も重要だが、英会話で大切なのは“場数”だ。ゲームしながら、編み物をしながらなど、他のことをしながら英語を使うことで、より楽しくより早く習得できる。

 最後に、ランゲージラウンジをどのような場所にしたいか聞いてみた。 「形にはこだわりはありません。ソフトの部分だけ受け継いで、もっと学生が参加しやすい形になれば良いなと思います。先生対学生ではなく、学生発信で先生をむかえる方が気楽でリラックスできるのかなとも考えています。ランゲージラウンジでは、ハイレベルな外国人講師の方と無料でかつ少人数で英会話できます。大学を卒業したら、まずこういう場所はありません。学生のうちに、この貴重な機会をもっと活用してもらいたいです。」

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