国語
どのような内容の問題が出題されますか?
現代文の大問が2題出題され、現代文1題に対し14問、合計28問が出題されます。
内訳は、本文中の漢字が5問、傍線を引いた箇所の説明・理由を問う問題が6問、空欄補充問題が2問、本文の内容を問う問題が1問です。
今年度の問題の出題傾向を教えてください。
現代文2題の内容は、ともに評論あるいはエッセイです。小説は出題されません。
2題のうち、1題は人文系の文章、もう1題は科学・政治経済・社会学系の文章が出題されることが多いです。傍線を引いた箇所の説明・理由を問う問題は、選択肢の文章が比較的長いことが特徴です。選択肢の吟味が大きなポイントとなると思います。空欄補充問題は、接続詞や語句を問う問題が出題されます。
全体の配点傾向は、漢字20%、傍線を引いた箇所の説明・理由を問う問題60%、空欄補充問題12%、本文の内容を問う問題8%です。漢字の配点が高いと言えるでしょう。
大問(2題)の各々の内容 | |||||
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問題の種類 | 数 | 今年度の出題傾向 | 配点 | 試験対策のアドバイス | |
1 | 本文中の 漢字 |
5 | 本文中で使われている漢字を問うので、その語が使われている文脈とその語の理解が問われます。 | 約20% |
漢字の配点が高いので、大学入学共通テスト対策問題集、漢検準2級対策問題集などを繰り返し解くと良いでしょう。 とくに、同音異義語には注意してください。 |
2 | 傍線を引いた箇所の説明・理由を問う問題 | 6 | 選択肢の文章が比較的長いことが特徴です。選択肢の吟味が大きなポイントとなると思います。 | 約60% |
大学入学共通テストの現代文大問1(評論)の過去問題、およびその対策問題集を解くと役立つでしょう。 日頃から読書をして文章題に慣れていくことも必要です。岩波新書・中公新書・講談社現代新書などの新書を、文系・理系問わず読むことをおすすめします。 |
3 | 空欄補充問題 | 2 | 接続詞や語句を問う問題が出題されます。 | 約12% | |
4 | 本文の内容を問う問題 | 1 | 本文の内容に合致する選択肢を選びます。 | 約8% |
出題される問題のレベルはどのくらいですか。
大学入学共通テストレベル、と考えていただいて構いません。漢字問題は漢字を使った熟語を選ぶ方式で、日本漢字能力検定(漢検)準2級レベルです。
どのような試験対策をすれば良いでしょうか。
漢字は、大学入学共通テスト対策問題集、漢検準2級対策問題集などを繰り返し解くと良いでしょう。とくに同音異義語には注意してください。
文章題(②〜④)への対策は、大学入学共通テストの現代文大問1(評論)の過去問、およびその対策問題集を解くと役立つでしょう。とくに選択肢の吟味に注意してください。
日頃から読書をして文章題に慣れていくことも必要です。
志望学部が文系か理系かを問わず、岩波新書・中公新書・講談社現代新書などの新書を読むことをおすすめします。
なお、旧課程で履修していた方も、同じ対策で十分対応できるはずです。
英語
どのような内容の問題が出題されますか?
大問は長文読解が3つ、語彙や慣用句の問題と単語の並べ替えの問題が1つずつ、そして2人以上の会話表現問題が1つ、計6つのセクションに分かれており、全て合わせて30問が出題されます。
今年度の問題の出題傾向を教えてください。
3つの長文読解は、社会、文化、自然など幅広い分野の500語くらいのエッセイが2つと英語圏での日常生活に関するメールのやりとりに関する問題です。
語彙や慣用句の問題と単語の並べ替えの問題は、「簡単な単語がいろいろな意味を持つ」ことや、人間の体の部位、天候、植物、動物に関する慣用句などが出題されます。
会話表現問題では、会話の状況を問うものが2問、ひとつの発言に対する適切な応答を問うものが3問出題されます。
出題される問題のレベルはどのくらいですか。
長文は大学入学共通テストと同等かやや易しいレベルです。実用英語技能検定(英検)準2級から2級(高校卒業レベル)程度を想定してください。
どのような試験対策をすれば良いでしょうか。
どの問題にも共通しますが、英検準2級、できれば2級レベルの「単語や慣用句を暗記する」、そして同レベルの「文法の基本事項を理解する」ことが必要です。たとえば「to不定詞の用法」や「仮定法過去」などに関する知識は、文章理解に欠かせません。
長文読解の問題では、500語くらいのいろいろな内容のエッセイを、「和訳せず、辞書を引かずに前後の関係から単語を理解する」ことを通じて、10分くらいで全体を理解する練習をしましょう。
語彙や慣用句、単語の並べ替えの問題は、必要により「消去法」ないし「イメージ」から正解を見つけるのがよいでしょう。
会話表現の問題は、英検準2級のリスニングをイメージしましょう。「前後関係」をよく考えて、意味の通る会話を組み立てることが重要です。
数学
どのような内容の問題が出題されますか?
「数学I,A」、「数学I,A,II,B,C」、「数学I,A,II,B,C,III」の3科目から1科目を選択して解答していただきます。どの科目を選ぶかは、試験当日に問題を見た上で決めることができます。
どの科目も、3つの大問から構成されています。
大問1は基本問題で、それぞれの科目の範囲から、基本的知識や計算技能を問う小問が集められています。大問2と大問3は、少し掘り下げた内容や総合的な解答力を問う問題となっています。
各科目の出題範囲はどのようになっていますか?
大問1は、どの科目もその科目の範囲の基礎問題となっています。
「数学I,A」の大問2と大問3は、それぞれ数学Iと数学Aからの出題となります。ただし、数学Aの「数学と人間の活動」は含みません。基本的な知識や考え方を押さえておけば、十分に解ける問題です。
「数学I,A,II,B,C」の大問2と大問3は、それぞれ数学IAと数学IIBCの問題となります。数学IIは全ての単元が出題範囲です。数学Bは数列、数学Cはベクトルからの出題です。どちらの問題も、基本的な知識や考え方を押さえておけば、十分に解けるようにしています。
「数学I,A,II,B,C,III」の大問2は、数学IIBCの問題となります。数学IIは全ての単元が出題範囲です。数学Bは数列、数学Cはベクトルからの出題です。大問3は数学IIIの問題で、全ての単元が出題範囲です。どちらの問題も、基本的な知識や考え方を押さえておけば、十分に解けるようにしています。
入試科目「数学」 (いずれか1科目を 試験実施時に選択) |
出題範囲 | |||
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大問1 (基本問題) |
大問2 | 大問3 | 備考 | |
数学I,A | 数学I,A | 数学I | 数学A |
・『数学A』 「図形の性質」 「場合の数と確率」 ・『数学B』 「数列」 「統計的な推測」 (基礎的な内容のみ) ・『数学C』 「ベクトル」 ・『数学I・II・III』 は出題範囲を限定しない。 ・『数学I』 『数学A』 の 「整数の性質(旧課程)」は出題範囲から除く。 |
数学I,A,II,B,C | 数学I,A,II,B,C | 数学I,A | 数学II,B,C | |
数学I,A,II,B,C,III | 数学I,A,II,B,C,III | 数学II,B,C | 数学III |
今年度の問題の出題傾向を教えてください。
赤本に掲載している昨年度までの傾向とほぼ変わっていません。ここ数年と同様に、基本的な公式や定理を正しく理解しているかを確認するための問題を用意しています。
思考力を問う問題もありますが、“ひらめき”を要求するような問題ではありません。問題文で提示される条件設定を正しく読み取り、想定している思考の流れを正しく追うことが出来れば解答できる問題となっています。
出題される問題のレベルはどのくらいですか。
どの科目も、提示している出題範囲の幅広い分野・単元から出題しています。大問1は基本問題です。基本的知識や計算技能を問う小問が集められています。大問2も大問3についても難問や奇問ではなく、基本的な知識や考え方で解くことができます。
典型的な問題が多く、難度は決して高くありません。赤本などに掲載されている昨年度までの問題のレベルと変わらないと考えてください。
どのような試験対策をすれば良いでしょうか。
どの問題にも共通する重要な対策として、問題を正確に読み取るための読解力を普段から鍛えておくと良いでしょう。そのために、教科書や問題集の説明や解説をじっくりと読んで正しく理解し、その上で基本レベルの例題や練習問題を間違いなく解けるようになることを心がけてください。
大問2や大問3については、教科書の章末問題を解けるようになっていれば、十分解答できるはずです。問題集などに取り組む際は、最終的な解答に至るまでの導出過程がよく分かる解説が載っているものを選び、その考え方を理解して身に付けるよう目指してください。
試験当日のアドバイスとして、大問3の最後の問題まで解答できるように、先に全ての問題を最後まで確認し、各問題にかける時間配分を考えるなどの工夫をすると良いでしょう。大問3が高難度となるように配置しているわけではなく、簡単な問題が後ろに残っている場合もありますので、最後の問題まで余裕を持って取り組めるようにしてください。
歴史総合,日本史探究
[歴史総合]
どのような内容の問題が出題されますか?
世界史と日本史の共通問題として、歴史総合の問題が、大問として1問出題されます。歴史総合の小問の数は10問です。出題される時代は、「近代化」の部分から「グローバル化する社会」の部分までです。内容としては、政治史や外交史が中心ですが、他に社会史、経済史、文化史の問題も出題されます。
[歴史総合]
今年度の問題の出題形式は、どのようなものですか?
リード文の後に、問題が設定されています。設問としては、空欄を補充させる問題、下線部の内容に関連する問題、小文の正誤を判断する問題、歴史的な出来事を古い順に並べる時代整序の問題などがあります。
[歴史総合]
どのような試験対策をすれば良いでしょうか。
教科書の内容をしっかりと理解しておくことが重要です。歴史総合は、世界の歴史の流れの中に日本の歴史を位置づけることが重要なので、世界史と日本史との関係を意識して勉強しておくと良いでしょう。
具体的な試験対策としては、まず歴史的出来事の特徴をしっかりと理解しておくことが重要です。空欄補充や下線部に関連する問題そして、小文の正誤を判断する問題では、一つの歴史的出来事を、いかに正確に理解しているかが問われます。
また、歴史的出来事の前後の歴史の流れをしっかりと頭の中に入れておくことも重要です。下線部に関連する問題や、時代整序の問題では、複数の歴史的出来事の関連性が問われるので、しっかりと歴史の流れを確認しておきましょう。
[日本史探究]
どのような内容の問題が出題されますか?
全体で大問が3題出題されます。各大問は小問12個ずつになり、計36問出題されます。時代的には古代から近代までの時代が満遍なく出題されます。内容的には政治・外交・経済・文化とこれも満遍なく出題されます。問題形式としては、リード文・史料本文が提示された後、設問を答えさせる形式です。設問としては、空欄を補充させる問題、下線部の内容に関連する人名や事件などを答えさせる問題、小文の正誤を判断させる問題、年代や語句の正しい組み合わせを問う問題などがあります。
[日本史探究]
今年度の問題の出題傾向を教えてください。
古代から近代までの問題が出題されますが、特に近代は必ず出題されます。近代については史料問題も出題されます。設問については政治・外交の重要事項が中心となります。文化についても出題があります。
[日本史探究]
出題される問題のレベルはどのくらいですか。
大学入学共通テストレベル、と考えていただいていいと思います。教科書レベルの基本的な問題になります。
[日本史探究]
どのような試験対策をすれば良いでしょうか。
教科書の内容をよく理解しておいてください。特に歴史の流れをしっかり理解することが必要になります。歴史事項については、事件とともに人名が特に重要です。どの人物が歴史的になにをしたのか、人物と歴史事項をしっかり結びつけて理解しておいてください。日本史用語集での学習も効果的です。
史料問題については、教科書の副読本の資料集で重要史料についてしっかり学んでおいてください。特に史料中の重要語句については必須になります。文化については細かいところまで問われる可能性があります。教科書や日本史用語集で基本的な作者・作品について学習しておくことが必要です。
また小文の正誤を判断させる問題の比重が高いので、どこが間違っているのか、しっかり判断できるような対策をしておいた方がいいと思います。出題数が比較的多いので、要領よく解答していくことも必要になります。
歴史総合,世界史探究
[歴史総合]
どのような内容の問題が出題されますか?
世界史と日本史の共通問題として、歴史総合の問題が、大問として1問出題されます。歴史総合の小問の数は10問です。出題される時代は、「近代化」の部分から「グローバル化する社会」の部分までです。内容としては、政治史や外交史が中心ですが、他に社会史、経済史、文化史の問題も出題されます。
[歴史総合]
今年度の問題の出題形式は、どのようなものですか?
リード文の後に、問題が設定されています。設問としては、空欄を補充させる問題、下線部の内容に関連する問題、小文の正誤を判断する問題、歴史的な出来事を古い順に並べる時代整序の問題などがあります。
[歴史総合]
どのような試験対策をすれば良いでしょうか。?
教科書の内容をしっかりと理解しておくことが重要です。歴史総合は、世界の歴史の流れの中に日本の歴史を位置づけることが重要なので、世界史と日本史との関係を意識して勉強しておくと良いでしょう。
具体的な試験対策としては、まず歴史的出来事の特徴をしっかりと理解しておくことが重要です。空欄補充や下線部に関連する問題そして、小文の正誤を判断する問題では、一つの歴史的出来事を、いかに正確に理解しているかが問われます。
また、歴史的出来事の前後の歴史の流れをしっかりと頭の中に入れておくことも重要です。下線部に関連する問題や、時代整序の問題では、複数の歴史的出来事の関連性が問われるので、しっかりと歴史の流れを確認しておきましょう。
[世界史探究]
どのような内容の問題が出題されますか?
時代としては、古代、中世、近世、近代、現代と全ての時代、また地域としては、ヨーロッパ、アフリカ、アメリカ、アジア、そしてオセアニアまでの全地域の歴史的知識や歴史的思考力を問う問題が出題されます。また、政治史だけでなく、社会史や文化史の問題も出題されます。
[世界史探究]
今年度の問題の出題形式は、どのようなものですか?
出題形式としては、空欄補充や選択問題、正誤問題の他に、歴史的な出来事を古い順に並べる時代整序の問題も出題されます。また、教科書に載っているような図版に関する問題や地図問題も出題されます。
[世界史探究]
どのような試験対策をすれば良いでしょうか。
古代から現代まで、またヨーロッパからオセアニアまでと出題範囲は広いですが、基本的には教科書の範囲を越えた出題はないので、丁寧に教科書の内容を理解しておくことが大事です。歴史的出来事が起きた背景や、それがもたらした影響などをおさえるとともに、各時代におけるヨーロッパとアジアとの関係など、グローバルな視点で歴史を捉える勉強をしておくと良いでしょう。また、社会史や文化史に関する問題も出題されるので、しっかりと勉強しておきましょう。
時代整序問題の対策としては、教科書に出てくる歴史的出来事の時代背景や、その出来事が後の時代にどのような影響をもたらしたのかに注意して勉強をしておくと良いでしょう。また、図版問題に関しては、教科書に載っている図版の特徴をおさえておくと良いでしょう。地図問題に関しては、都市の位置を正確に確認しておくこと、また王国や帝国の勢力範囲を確認しておくと良いでしょう。
公共,政治・経済
どのような内容の問題が出題されますか?
試験は4つの大問で構成されています。公共や政治・経済に関する問題がバランスよく出題され、合計で4問が出題されます。学習指導要領の改定後、初めての新課程での入試となりますが、将来の社会に対応できる力を養うため、知識だけでなく、考えて判断する力も問われます。それでも、教科書に載っている重要なテーマや用語に関する基本的な知識や理解が求められる問題が多いです。各大問では、まず文章が提示され、それに関連する10問の設問が出題されます。前半の5問は、空欄に適切な語句や数字を4つの選択肢から選ぶ問題です。後半の5問は、下線部の語句や文章に関する説明の正確さなどを問う問題です。1つの大問には10の設問があり、4つの大問で合計40問を解答する形式です。
今年度の出題傾向はどのようになりますか?
公共や政治・経済から幅広く取り上げられる傾向があります。ただし、公共の教科書の範囲内では倫理や政治・経済も含まれているため、「公共,政治・経済」という1科目の入試における政治・経済の比重が高まる可能性があります。まずは教科書をしっかり学習し、理解を深めることが大切です。特に重要なテーマや用語については、正確に理解することが求められるため、しっかりと学習する必要があります。「公共,政治・経済」の入試問題集を解いて問題演習を積極的に行い、必要に応じて参考書や用語集を活用して知識を補強しましょう。また、明星大学の入試では、最近の政治・経済の動向が取り上げられることもあるので、ニュースに常に注意を払うよう心がけてください。
出題される問題のレベルはどのくらいですか。
基本的には大学入学共通テストのレベルを維持しています。難易度がやや高い問題もあるかもしれませんが、逆に易しい問題もあります。基本的には教科書をしっかり学習すれば対応できるレベルで、大学入試としては標準的な難易度です。
どのような試験対策をすれば良いでしょうか。
まずは教科書をしっかり読み込み、理解を深めることが大切です。政治・経済は広範囲にわたる内容を含むため、1冊の教科書をしっかり学習することに努めましょう。わからない箇所があれば、自分で調べたり、積極的に教科担当の先生に質問したりして理解を深めてください。キーワードの意味や背景、関連する事象についても理解し、基本的な問題に正解できるよう問題集で演習を行うことが重要です。さらに、政治・経済は現実の動きがあるため、ニュースや新聞を継続的にチェックすることも有効な試験対策です。
出題者ならではのアドバイスはありますか?
「公共,政治・経済」に関する現象は日々変化していますので、常にニュースや新聞をチェックすることが重要です。WEBのニュース情報でも構いません。また、公共や政治・経済に対して問題意識を持ち、自分の考えを深めておくことも大切です。現実の問題について自分なりの意見を持つことで理解が深まり、本質を捉える力が養われます。特に、受験仲間と一緒に「公共,政治・経済」の問題について話し合い、意見交換することで理解が深まります。これが最大の入試対策となるでしょう。
物理基礎,物理
どのような内容の問題が出題されますか?
力学、電磁気、波動、熱力学から出題します。各回とも力学が半分程度を占めており、電磁気も毎回出題されます。物理は条件設定等で問題文が長くなる傾向があります。長い文章に惑わされずに、条件や解くべきものをしっかりと見極めることが重要です。
今年度の問題の出題傾向を教えてください。
昨年と同様の問題数および出題傾向となっております。4つの大問で構成されており、それぞれが7問前後の小問で構成されております。小問は、前半は基礎的な内容となる傾向がありますので、取りこぼしがないよう取り組んでください。
出題される問題のレベルはどのくらいですか。
大学入学共通テストと同等レベルになるよう心掛けて作問しております。
どのような試験対策をすれば良いでしょうか。
物理基礎,物理の問題集を1冊購入し、繰り返し解くことをおすすめします。また、過去問を解くことで時間配分を訓練しておくことも重要です。出来る問題から取りこぼしなく解き切ることを心掛けましょう。
化学基礎,化学
どのような内容の問題が出題されますか?
例年、大問4題の出題で、理論(物質の状態、化学反応とエネルギー、化学反応・化学平衡など)、無機、有機から出題しており、濃度計算など計算問題も出題します。
今年度の問題の出題傾向を教えてください。
例年通り、計算問題を含めた理論、無機、有機から出題する予定です。過去数年間の傾向から大きくはずれることはありません。
出題される問題のレベルはどのくらいですか。
化学,化学基礎の基本的な理解度を問う問題がほとんどです。レベルは、教科書の例題や章末問題、問題集の標準クラスに相当します。
どのような試験対策をすれば良いでしょうか。
①理論・・この分野では、計算問題も出題されるので、全ての単元にわたって基本を理解し、標準レベルの問題演習を行ってください。電卓を使用せずに計算問題を解く習慣もつけてください。
➁無機分野・・単体と化合物の性質・製法。気体の発生反応、沈殿生成反応、金属と酸の反応。沈殿の化学式や色も理解してください。
➂有機分野・・エチレン、ベンゼンなどから誘導される反応系統図に関して、物質の名称や性質、反応名などを理解してください。異性体は鏡像異性体も含めて正確に数えられるようにしてください。天然高分子や合成高分子についても、過去によく出題されています。
生物基礎,生物
どのような内容の問題が出題されますか?
大問5題で、解答個数は30個前後です。問題文中の穴埋めの正答を問う問題、正文(誤文)の選択問題や正答の組み合わせを選択する問題、グラフや図の読み取り問題、計算問題などが出題されます。
今年度の問題の出題傾向を教えてください。
「生物基礎,生物」から幅広く出題されます。「生物の進化」、「生命現象と物質」、「遺伝情報と発生」、「生物の環境応答」、「生態と環境」から5題、出題されます。リード文と図やグラフを踏まえて解答する設問があり、正確な知識だけでなく、データを読み取る力や考察力が必要です。ここ数年と同様に、計算問題も出題されますので、基本的な計算の頻出問題は押さえておきましょう。
出題される問題のレベルはどのくらいですか。
大学入学共通テストとほぼ同じレベルであると言えます。問題によっては、同テストよりやや易しいものや、やや難しいものがありますが、平均すると同テストと同程度と考えてよいでしょう。
どのような試験対策をすれば良いでしょうか。
まずは「生物基礎」と「生物」の教科書をしっかりと理解しましょう。問題で使用されている図表の多くは教科書や図説に載っているものです。単に語句や構造・仕組みの暗記にとどまることなく、グラフやデータから実験条件や実験結果を正確に読み取る力をつけるようにしましょう。
さらに、過去問を解くことによって、出題の傾向を把握することができますが、レベル的には大学入学共通テストと同程度のため、同テストの過去問や対策問題集を繰り返し解くことが効果的です。特に、過去問の頻出分野について十分な対策を行いましょう。
また、問題は必ずしも易しい順に配置されていませんので、最初に全ての問題に目を通し、易しい問題を確実に得点できるよう、解答の際の時間配分に注意しましょう。