学生提案の「チャットボットによる子育て支援情報の発信」が、東京都の事業として予算案に計上
東京都
人文学部人間社会学科熊本ゼミ(熊本博之教授)では、東京都が実施する「都民による事業提案制度(都民提案)」を活用して4つの施策を立案し、2021年6月に応募。その中で「チャットボットによる子育て支援情報の発信」の提案が、東京都の2022年度事業予算案に計上され、「令和3年度事業提案制度感謝状贈呈式」にて東京都知事より本学学生に感謝状を贈呈頂きました。
提案:チャットボットによる子育て支援情報の発信
東京の子育てに関する情報をまとめた「とうきょう子育て応援ブック」の内容を活用し、子育て相談のチャットボットを導入して、保護者が必要な情報を入手しやすい環境を整備し、サービスの向上を図る。
提案のポイント
- 現在都が発行している「とうきょう子育て応援ブック」は情報量が多く、必要な情報をスムーズに得ることが容易ではない。
- チャットボットを導入することで、日常的にネット利用をしない人でも簡単にサイトを活用でき、利用状況からサイトにおける問題点の発見も可能となる。
- 新たな事業として紹介することで、本サイトの認知度向上も期待できる。
生コメント(3年ゼミ ゼミ長 福西美友さん)
大学生が提案した事業が簡単に通るとは思っておらず、採択された時はとても驚きました。自分たちが考えた事業を、このような形で実現することができ、とても嬉しいです!
そして、頭で考えたことを実現化するために形にすることの難しさと、それを達成できたときの喜びを経験できて良かったと思います。この経験を今後にも活かしていきたいです!
教員コメント(人文学部人間社会学科 熊本博之教授)
学生の提案が事業化されることになり、しかも1,400万円もの予算案がついたことに、喜びと同時に責任を感じています。この提案が実現することで、少しでも東京都の子育て環境が良いものになればと願っております。
いろんな情報が流れているいま、正確な情報を素早く入手できるようになることは、とても重要なことです。だからこそ、今回の学生たちの提案が、多くの都民に支持されたのだと思います。
いま社会で何が課題になっているのかを調べ、解決するための方法を考え、効果と問題点を検討した上で、根拠に基づいた提案をする。この一連の過程を通して学んだことは、大学での研究のみならず、社会に出ても役立つことばかりです。このような学びの機会を与えていただいた東京都に感謝するとともに、来年度もまた、新たな提案に挑戦していきたいですね。
令和3年度事業提案制度感謝状贈呈式(2022年3月29日)
左から 小池百合子東京都知事、藤野真央さん(明星大学人文学部人間社会学科4年生)、福西美友さん(明星大学人文学部人間社会学科4年生)