明星大学学友会吹奏楽団に聞く、吹奏楽の楽しみ方

2018/05/31 公開

学長室広報課

 2018年2月21日、東京ドーム(東京都文京区)で行われた「世界らん展日本大賞2018 スペシャルナイト」への招待を受け、初めて明星大学学友会吹奏楽団の演奏を聴いた。会場は立ち見が出るほどで、演奏終了後には「良かったわ」「懐かしい気分になった」など高い評価の声が聞こえてきた。
 聴いていた人々を感動させた彼らの演奏。多くの人に伝えたいという気持ちが高まり、明星大学学友会吹奏楽団を訪ねた。音楽監督の玉寄勝治先生、学生指揮を担当している坂本奏さん(教育学部教育学科3年生)、渉外を担当している大川茜さん(経営学部経営学科2年生)の3名に話を伺うことが出来た。

設立54年、明星大学学友会吹奏楽団

吹奏楽団 練習の様子

 楽団の歴史は長く、設立は東京オリンピックが行われた1964年。現在は約100名が所属しており、明星大学では規模の大きな団体だ。学内の式典・壮行会など公式な行事での演奏の他、年2回の演奏会や野球部の応援なども行う。コンクールやアンサンブルコンテストに挑戦し始めたのは7年前で、大学吹奏楽連盟主催の都大会本選に5年連続出場を果たしている。
 学内の行事にとどまらず、近年では学外からも依頼を受け演奏を行っている。児童養護施設のパーティーや防犯パレードなど依頼の数は年々増えており、可能な限り対応している。学外で演奏するときには、常に明星大学の看板を背負っているということを忘れない。
 演奏する曲目は場に合わせて変えている。学外での依頼演奏の場合には、J-POPなどなるべく多くの方が知っていて楽しめる曲を選ぶ。自分たちが主体で行う定期演奏会等は、吹奏楽専用の楽曲や、オーケストラの楽曲を編曲して演奏している。

吹奏楽の魅力

吹奏楽団 練習の様子

 管楽器を中心に演奏する吹奏楽の魅力は、声で歌っているように演奏ができるところにあるそうだ。楽器は声の何倍も大きな音が出せるので、迫力があり華やかだ。そのことから吹奏楽は昔から、野外で演奏されることが多い。例えば野球部の応援や、野外パレードなど吹奏楽団の有無で華やかさが異なる。音楽のジャンルでも、クラシックやジャズ、J-POPなど多岐にわたって演奏が可能である。
 学生指揮の坂本さんは次のように話してくれた。「普段は自分を表現する機会がありません。音楽を通して自分を表現出来る事が魅力だと感じます。吹奏楽は、自分の調子によって音が変わってきます。楽しいことがあると明るい音が出たり、その逆もあります。」音楽監督の玉寄先生は「そういった意味では、指揮者は役者になる必要がある。奏者の気持ちを高ぶらせたり、落ち着かせたりすることも役目の一つ。落ち込んでいるからといって、暗い表現は出来ない。見せるという事が仕事。音楽の喜びは、聞き手の喜びが一番。喜んでもらえるような姿を見せなければいけない。」と語る。

これを知っていればさらに楽しめる吹奏楽

京王あそびの森 HUGHUG オープニングセレモニーの様子

 管楽器では、音を合わせるために息を吸うタイミングを合わせることが重要だという。では打楽器はどうかというと、管楽器と同様に息を吸うことでタイミングを合わせている。指揮者を見ていると、息を吸うタイミングを指示している。指揮は一拍前を表す。奏者はそれに対してリアクションしている。
 また、動きを合わせることも大切だ。例えばトロンボーンは、音程調整のためにスライドさせる手の動作を合わせる練習をしている。動作を合わせると音が合う。そのため合宿をすると生活リズムが合って音が合いやすくなるのだそうだ。明星大学の学生たちは普段から一緒にいて、よくコミュニケーションをとっているので音がよく合うのだという。
 吹奏楽の楽しみ方は、耳で聴くだけではないのだ。指揮者の動きを見てリアクションする奏者の反応、その動きや息づかいまで、連動して観察していけば、より深く音を楽しめる。

明星大学学友会吹奏楽団のここが評価されている

吹奏楽団 練習の様子

 楽団が評価されている点は個々の音。良い音にこだわって演奏している。良い『材料』にこだわることで良い『料理』が出来るのと同様に、一人一人が美しい音を出すように心がけることで、全体の音が良くなる。
 そのための取り組みとして、定期的に楽器ごとに指導者を招いて練習を行っている。学生達は良い音を出そうという姿勢で臨む向上心のある人が多い。

目標は『日本一』

吹奏楽団 練習の様子

 すべてのステージに手を抜かないことは前提としてあると前置きしつつも、やはり目標は高く、全国大会への出場とその先にある『日本一』を見据えている。
 また、今年度行われる定期演奏会は50回目という大きな節目を迎える。明星大学の誇りを背負って活動している彼らにとっては、この会を無事に成功させることも大きな目標の一つになっている。

今後の活動について

 彼らの演奏は色々なところで、聞くことが出来る。テレビ朝日で6月2日(土)10時00分から放送の『題名のない音楽会』に出演する他、7月・8月に開催される明星大学のオープンキャンパスでも演奏予定。また、6月24日(日)には「フレッシュマンコンサート」、2019年3月10日(日)には「第50回定期演奏会」を予定している。
 学外からの演奏依頼についても可能な限り受けていくということなので、楽団の力を借りたいという方は、一度問い合わせてみるのをおすすめする。
 練習の見学はいつでも受け付けているが、玉寄先生の指導が入る土曜日が特におすすめ。
 是非今回教えてもらった吹奏楽の楽しみ方を意識しつつ、大学の看板を背負って想いのこもった彼らの演奏を聴いていただきたい。

京王あそびの森 HUGHUG オープニングセレモニーの様子