前のページに戻る

緊急事態宣言を受けての学長メッセージ ——明星大学は安全と学業を守ります——

最終更新時期:2020年04月

明星大学在学生の皆さん

2020年4月8日
学長 落合一泰

1.緊急事態宣言が出ました

新型コロナウイルス感染拡大を受け、政府は4月7日に特別措置法に基づく緊急事態宣言を発出しました。東京都は今後、本学を含む都内の教育機関に対し、施設の使用中止を要請する可能性があります。
 

状況がどのように推移するか不明確であることから、皆さんはこれからの学生生活に不安を覚えているかもしれません。聞きたいこともいろいろあることでしょう。たとえば、「いつ2020年度の履修登録ができる?」「いつ教科書を手にできる?」「今後の見通しは?」
 

そこで、大学と皆さんがこの状況について共通認識をもち、教員・職員・学生が力を合わせてこの難局を切り抜けていくために、私は学長として、とくに今後の学業に関する大学としての考え方を皆さんに伝えたいと思います。
 

2.明星大学は安全と学業を守ります

新型コロナウイルス感染拡大について、明星大学は以下の2原則を堅持しています。
(1) 学生及び教職員の生命及び身体の安全確保を最優先とすること。
(2) 学生の学修の機会を保障するために可能な限り学事を実施すること。
これは、明星大学が学生の安全を第一に考えるとともに、その学業の成功を最大の目的としていることにほかなりません。
 
明星大学は、今回の緊急事態宣言が出る前から、(1)にのっとり、新年度のさまざまな行事を中止ないし延期にしてきました。4月6日から5月5日まで、学生は原則としてキャンパスに入構できないことにしました。学友会活動も5月5日まで中止です。これらは濃厚接触の可能性を減らすためです。今後の事態の推移により、予定は変わるかもしれません。
 
そして(2)です。明星大学にとり、学生教育ほど重要なことはありません。緊急事態宣言下にあっても学生教育重視の方針を維持発展させるため、明星大学は今後、インターネットを経由しての情報提供や学習機会の提供を、いままで以上に増強します。具体的には、①「勉天」のいっそうの活用、②「明星LMS」の機能強化、③双方向的な「オンライン授業」(遠隔授業)の開始、④学生間、教職学間の双方向的コミュニケーション・ツールWorkplaceの導入(準備中)、などです。
 

3.インターネットを介した学習基盤を活用しましょう

皆さんは「勉天」に毎日アクセスし、大学が掲示する大切な情報を見落とさないようにしていますか?学籍番号がアドレスになっているメールをきちんと確認していますか?教室での対面授業はしばらくできません。たとえ新コロナウイルス感染が収束したとしても、すべての授業を直ちに対面型に復旧させることは困難です。
 
これからは「明星LMS」を介しての授業が増えていくことでしょう。そこに「オンライン授業」(遠隔授業)が加わるという混合型が、対面授業を代替する授業の形式になります。「オンライン授業」は新しい試みですから、皆さんに十分な情報提供を行い、試行の機会を持ってもらうことが必要です。手引きなどをいま準備中です。待っていてください。
 

4.明星大学は学習機会を守ります

明星大学は、この困難な状況を、最新の情報通信技術を用いる教育形態をいままで以上に発展させる機会ととらえています。もちろん、アクセスのありかたで学生に不利益や不平等が生じてはなりません。学習機会の平等を図りながら、明星大学は教育・学習のICT化をさらに進めていきます。楽しみにしていてください。
 
明星大学は、新型コロナウイルスの拡散のような外的要因のために、皆さんが学部であれば4年、大学院であれば博士前期課程2年、博士後期課程3年という標準修業年限で卒業・修了できなくなるような状況、あるいは資格が取得できなくなるような事態は絶対に避ける決意でいます。安心してください。
 

5.「3密」を避けましょう

緊急事態宣言が出たいま、明星大学が3月25日に示した「学生の行動指針」(註1)を守ることが、新型コロナウイルスという目に見えない敵と戦う上での基本線です。自分自身と周囲の人を守るために「3密」(密閉空間、密集場所、密接場面)を避け、勉学の爪を研ぎ続けましょう。そのためのサポートを、明星大学が惜しむことはありません。
 
註1:https://www.meisei-u.ac.jp/covid-19/guidelines-for-students.html