2018年12月8日(土)、東京農業大学(世田谷キャンパス)農大アカデミアセンター横井講堂にて開催された「関東昆虫学研究会(旧 日本昆虫学会関東支部) 第2回大会」で、環境・生態学系4年生の 功刀 祥希さん(岩見徳雄研究室)が研究発表を行いました。

研究発表詳細

タイトル:八王子南部の谷戸水田とビオトープに出現するトンボ目成虫の季節変化

発表者:功刀 祥希、吉森 万葉、岩見 徳雄、田口 正男
研究内容:八王子南部の鑓水谷戸水田と、そこに隣接するビオトープを対象に、出現するトンボ目成虫の個体群調査を実施しました。水田、ビオトープともに4月末からシオヤトンボ、シオカラトンボの出現からはじまり、5月下旬にはシオカラトンボへ遷移。そして水田で田植えのあった6月初旬から稲刈り手前の9月下旬にはシオカラトンボとオオシオカラトンボの交互の優占化など様々な変化を見ることができました。9月下旬からは、「赤とんぼ」で知られるアカネ属のナツアカネが出現し、2週間ほどでアキアカネへと遷移しました。特に稲刈りのあった10月初旬の水田ではナツアカネからアキアカネへと急速に種が交代する様子も確認することができました。また、優占種の交代時期に近づくと、あまり見られなかった複数の種が加わり、一時的に多様度が高くなる傾向が見られました。トンボ目成虫の個体数はビオトープよりも水田の方が1.5~2倍ほど多かったですが、種の季節的遷移パターンはほぼ類似していることがわかりました。