環境科学系・岩見徳雄研究室では、学部4年生 渡邊陽香さんの卒業研究の一環として、 8月から11月中旬にかけて多摩地域南部の里地里山の谷戸水田に出現するトンボ個体群を標識再捕法により調査しました。

 標識再補法とは、捕獲した個体にマークをつけて放し、新たに捕獲された個体数と再捕獲された個体数から全個体数を推定する方法です。トンボ生態学専門家 田口正男博士にご指導いただき、田んぼを所有されている方、有志で集まった他研究室の学生と協力し、本調査を行いました。夏の暑い時期には、シオカラトンボ、オオシオカラトンボが優占し、秋が深まるにつれてナツアカネ、アキアカネに遷移していくことがわかりました。

 出現したトンボの多くは谷戸水田に産卵しており、里地里山の谷戸水田はトンボの生育活動と繁殖にとって非常に大切な環境であることがわかります。ここ数年で激減している里地里山の生態系を守るために、私たちができることを考えながら今後も調査・研究を進めていきます。