学部について
IoT(Internet of Things)と聞いて
最初に何が思い浮かびますか?
スマートフォンやアプリなど日頃利用している「生活を便利にしてくれるモノ」を思い浮かべるかもしれません。IoTをはじめ、私たちの生活や社会の多くは「情報技術」に支えられており、もはやそれなしでは社会が成り立たない、といっても過言ではありません。情報学部では情報技術を単なるスキルとして学ぶのではなく、構成する要素技術への理解を深め、情報の本質を見極める力を習得します。2019年度からスタートしたカリキュラムでは、新たな技術を正しく評価し、必要な技術を判断して使いこなす能力を身につけるための、多様な履修モデルが用意されています。変化の激しい現代社会において、情報基盤から応用までのさまざまな分野で、社会に貢献できる人材をめざします。
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AI&マルチメディア
音声、画像、センサ等から集められる情報を統合するコンピュータ処理についての基礎を学び、高度な情報の分析手法や表現技法・情報提示方法、またそれを支えるプログラミング言語処理系等のプラットフォームの要素技術を習得する。これらの習得した内容をわかりやすく一般の人々に伝えるための技法についても習得する。
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コンピュータ・サイエンス
コンピュータと情報通信技術の根本的な仕組み・考え方を理解するための科目群を設定しており、最新の技術にも対応できる基礎力を身につけることができる。この基礎力を高めていくことで、単独のプログラムを動かすだけでなく、さまざまなソフトウェアやハードウェア、ネットワークの仕組みや特性・関係について理解を深める。
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データサイエンス
我々をとりまく世界にはさまざまなデータが存在する。自然現象および社会現象から生じ蓄えられる多くの種類・形態の膨大な量のデータを活かし、探索/分析/表現することで価値を創造する手法は常に進化している。ここでは情報科学・工学の立場から基礎を大切にしつつ、データを扱う技術を新たな課題に適用できる力を養う。
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フィジカルコンピューティング
基本的なプログラミングのコーティング手法をベースにさまざまなコーディングスタイルを学び、プログラミングの結果を視覚的かつ直感的に得ることを可能とする。クリエイティブコーディングによるコンピュータ表現、CADや3Dプリンティング技術を活用したプロトタイピング、IoT技術を対象に手を動かし、体験することを重視する。
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オープンラボ
多様な利用者同士が協力して目的を達成する「プレイフル」な場の提供
情報学科では、子どもから社会人、大学生、そして将来的には企業がともに学び、その知識、経験を共有し、プロジェクトに取り組む場の提供をめざしています。多様な利用者同士が教え合い、協力して目的を達成する環境づくりを推進します。そこには、“オープン” “コラボレーション” “ダイバーシティ(多様性)” そして“プレイフル”な空間があります。
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公開イベント
情報学の専門的な内容に触れられる講座
情報学科では地域の方に参加いただける公開イベントを主催しています。2020年度は、オンラインの公開講座として「はじめてのサイバーセキュリティ堅牢化演習」を開催し、演習参加者がオンラインショッピングサイト運営者の立場となり、通常の利用者による購買活動を維持しながら、攻撃者による介入を排除する演習に取り組みました。
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小中学生への体験講座
情報学部と教育学部が連携して地域の小中学生に向けたプログラミング講座を実施
プログラミング教育が必修化されたことを背景に、情報学部と教育学部の教員が中心となってプログラミング教育ゼミを開講しています。同ゼミでは、地域の小中学校や児童館などと連携しながら、プログラミング体験講座を実施しており、実際の現場で小中学生とふれ合うことができます。
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アルゴリズムコンテスト
チームを組んで人工知能分野のさまざまなアルゴリズムコンテストにチャレンジ
人工知能分野の実用的な問題に取り組むことで、プログラミングの基礎から、専門的な応用力まで身につけることができます。過去には、1年生10人でチームを組み、協力し合いながら、アルゴリズムコンテストに取り組み、審査員特別賞を受賞しました。
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資格取得
資格取得のための集中講座の開催など、情報学科独自のITキャリア教育プログラム
情報学科では、高度な情報技術を学ぶための専門科目を多数開講しています。これら専門科目を基盤として、将来「ITエンジニア」をめざす学生を対象に、ITパスポート、基本情報技術者、応用情報技術者などの資格取得のための支援プログラムを実施しています。
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就活講座
「社会人となる日」を想定した3年生を
対象とした全10回の研修プログラム
情報学科独自の就活講座を、3年生後期から毎週1回、全10回シリーズで実施しています。情報学科の学生の特性や国内最新の就活動向を踏まえた内容で、グループワークを交えながら学びます。単なる就職活動の準備だけではなく「社会人となる日」を想定した研修プログラムともいえます。社会で働くことの意義や義務、会社とは何なのか?など日常生活の中で見失いがちな本質についても再確認します。
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実習指導員室・寺子屋
学科専門科目や実験・実習のサポート・協働スペース
実習指導員室では、情報技術を題材とした勉強会を定期的に開催しているほか、実験や実習などの学科専門科目での課題に関する質問をうけつけています。また、寺子屋では、数学とプログラミングに関する参考書と広いスペースが確保され、常駐する指導員に質問をしたり、学生間で教え合う場として活用されています。
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プログラミング演習、基礎統計学
基本的なプログラミング能力を修得。情報学は数学や統計学と深く関連しており、これらの基礎も修得します。いわゆる「情報の扱い」の基礎から応用までを学びます。
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情報学実験
情報の原理を理解したうえで、コンピュータを始めとした情報を扱う機械・機器やシステムの設計、それらを実現・構築する技術を修得。情報通信技術の応用・利活用に向けて学びます。
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チームアクティビティ
情報学への興味関心を促し、自律的学修態度が身に付けます。さらに少人数での実験やプロジェクトを通して、コミュニケーション力や多様な人々との協働力を身に付けられます。
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卒業研究
高度化された情報通信社会において先導者としての役割が果たせる素養を身につけます。AIやIoT、センシングといった理工学分野を中心とした技術を修得できます。
好きなことを好きなだけ学べる研究室。
学びたい気持ちに応える環境があります。
ロボットやAI、VR、ソーシャルゲームなど話題の最新技術はもちろん、数理・データ科学やアルゴリズムなど、学生一人一人の学びたい気持ちに応え る幅広い分野の研究室があります。少人数で教員との距離も近いので、しっかり研究を深められます。
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尼岡研究室
情報技術で人、もの、環境を相互につなぐ研究
【インタラクティブメディア研究室】
人と人、人と情報、人と人を取り巻く物質・環境をどのようにつなぐかを研究しています。そして、エンタテインメント分野や表現分野へ応用しています。
植木研究室
画像・映像を中心としたマルチメディア認識技術の研究
【知能メディア処理研究室】
コンピュータに実世界を認識させ、理解させることをめざしたマルチメディアの認識技術を研究しています。基礎研究からシステム応用まで幅広く扱います。
山中研究室
高品質な計算アルゴリズムに関する研究
【計算科学研究室】
数学的に正しい結果を得る計算法を「精度保証付き数値計算」といいます。精度保証付き数値計算を使えば、数学的に正しい高信頼な計算を行うことができます。
末田研究室
IoTを活用してユーザーに新たな価値を提供
【IoTコミュニケーション研究室】
あらゆるモノがインターネットに接続され、情報を共有する世界がすぐそこまできています。IoTを活用して新たな価値を提供することをめざし、研究を推進します。
佐藤研究室
大規模データの収集および分析の研究
【数理・データ科学研究室】
観光情報データなどの大規模で複雑なデータを用いながら、数理的思考力と統計データ分析およびその活用能力を卒業研究を通して身につけます。
丸山研究室
プログラム開発環境やWeb情報処理
【ユーザインタフェース研究室】
プログラム開発環境とユーザインタフェースを研究対象とし、コンピュータの性能を活かして、人間が行う作業を自動化するフレームワークの開発を行っています。
荻野研究室
【協働IoTシステム研究室】
モノが協働して価値を創出するシステムの研究
川原研究室
【デザイン的情報学研究室】
デザイナ的視点での情報学の実践
桒原研究室
【イメージメディア研究室】
ディジタル映像コンテンツに関する研究
篠原研究室
【離散数理研究室】
組合せ論や有限幾何とそれらの符号の構成への応用
長研究室
【コンピュータと教育研究室】
初学者向けプログラミング環境の研究
中島研究室
【数物情報研究室】
現象のモデリングと解析
福田研究室
【ビジュアルコンピューティング研究室】
空間の表現手法に関する研究
矢吹研究室
【ネットワークソフトウェア研究室】
インターネット通信の研究
横野研究室
【計算言語学研究室】
計算機による人間の言葉のモデル化に関する研究
横山研究室
【音楽と楽器の研究】
楽器の音や音楽を情報処理の立場で科学する
和田研究室
【並列分散システム研究室】
高性能かつエコなコンピュータシステムに関する研究開発
渡邊研究室
【ネットワーク応用研究室】
ネットワークの管理技術と通信の可視化の研究
■ 中学校教諭一種免許状(数学) | ■ 高等学校教諭一種免許状(数学・情報) |
【目標とする資格】 |
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■ ITパスポート試験 | ■ 基本情報技術者試験 |
■ 情報セキュリティマネジメント試験 | ■ 応用情報技術者 |
※通信教育課程小学校教員免許プログラムを利用して、
小学校教諭免許状の資格取得をめざすことができます。
※2019年度、2020年度卒業生の就職データ
主な就職内定先(2019~2022年度)
就職先一覧
高等学校で履修すべき科目 ※1
高等学校で履修することが望ましい科目 ※2
1. 『シャノンの情報理論入門 価値ある情報を高速に、正確に送る』 高岡詠子 (ブルーバックス)
2. 『中高生からの論文入門』 2019 小笠原喜康、片岡則夫
正確に人に伝えるための方法はもちろんのこと、自分の考えを論理立ててまとめ、自ら問いを立てて調査・検討し文章にまとめる、という大学でも重要な取り組みについてよく説明されています。
Q1
情報学科の学生の
雰囲気を教えてください。
真面目に講義や課題に取り組んでいる印象です。入学後の学びや気づきから、興味の幅を拡げていく人も多いです。
Q2
明星大学の情報学科ならではの
学びの特徴を具体的に教えてください。
プロジェクトやグループワークを多く取り入れ、コミュニケーションと実践を通じた学びを重視しています。
Q3プログラミングはこれまでにやったことは
ありませんが大丈夫ですか?
はい、大丈夫です。1年生の必修科目で基礎からスタートします。
Q4一般選抜より総合型選抜のほうが
合格しやすいですか?
そのようなことはありません。大学で学び続けられる能力や適性があるか、それぞれ異なる視点で見ています。
Q5教員免許状の取得を目指しているのですが、
情報学部で取得は可能ですか?
数学(中学校・高等学校)と情報(高等学校)の教員免許状取得が可能です。教員免許状取得に必要な、いわゆる教職科目を別途履修する必要がありますが、毎年、教員免許状を取得して卒業していく学生がいます。
Q6就職について教えてください。
情報系の人材不足は続いているので、経済が多少悪くなっても情報系の求人は安定していて、ソフトウェアやエンジニア系の会社以外にも広い業種にて情報系の求人があります。また、より専門性を高めて社会で活躍するため、大学院に進学する人もいます。
他の学部・学科や大学の概要などについても
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