スカラシップ選抜で明星大学の受験を検討している方、必見!
本ページでは、出題範囲や出題形式などの入試のポイントを
各科目の出題者がわかりやすく解説しています。
志望理由
試験の内容を教えてください。
400字程度の記述試験で、試験時間は30分です。300字以上記述いただくことが必須なので注意してください。
志望理由は試験当日に記述いただきます。配点は50点(350点中)となります。
志望理由の作成のポイントを教えてください。
1.3つのポリシーを押さえておこう
大学では「アドミッション・ポリシー(AP)」、「カリキュラム・ポリシー(CP)」および「ディプロマ・ポリシー(DP)」の3つのポリシーを定めています。その中でも特に「アドミッション・ポリシー(AP)」は大学が求める学生像を示していますので、あらかじめ把握しておきましょう。2.4つの要素を意識しよう
志望理由を作成する際は、「目標とする将来像」、「自分の適性・将来像の理由」、「将来像に近づくための必要な力・学び」および「明星大学を選んだ理由・根拠・決め手」を意識して、具体的に記述しましょう。
どのような試験対策をすれば良いでしょうか。
しっかりと自己分析を行うことです。
まずは自分自身の「長所・短所」、「興味・関心」、「将来像」などを整理し、大学4年間で学んだ後にどのような姿になっていたいか明確にイメージしましょう。
そのために必要な体験を明星大学で得ることができるのか、志望する学科等の学びをしっかりと調べてください。
そして、何度も記述の練習をすることでその内容はブラッシュアップされていきます。練習として作成した志望理由を、高校の先生やご両親、友人などに見ていただき、より良い内容に仕上げてください。
国語
どのような問題形式ですか?
一般選抜の試験問題と同じ形式を予定しています。
現代文の大問が2題出題され、現代文1題に対し14問、合計28問が出題されます。内訳は、本文中の漢字が5問、傍線を引いた箇所の説明・理由を問う問題が6問、空欄補充問題が2問、本文の内容を問う問題が1問です。解答は全てマークシート形式となります。
どのような内容の問題が出題されますか?
現代文2題の内容は、ともに評論あるいはエッセイです。小説は出題されません。2題のうち、1題は人文系の文章、もう1題は科学・政治経済・社会学系の文章が出題されることが多いです。傍線を引いた箇所の説明・理由を問う問題は、選択肢の文章が比較的長いことが特徴です。選択肢の吟味が大きなポイントとなると思います。空欄補充問題は、接続詞や語句を問う問題が出題されます。全体の配点傾向は、漢字20%、傍線を引いた箇所の説明・理由を問う問題60%、空欄補充問題12%、本文の内容を問う問題8%です。漢字の配点が高いと言えるでしょう。
大問(2題)の各々の内容 | |||||
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問題の種類 | 数 | 今年度の出題傾向 | 配点 | 試験対策のアドバイス | |
1 | 本文中の 漢字 |
5 | 本文中で使われている漢字を問うので、その語が使われている文脈とその語の理解が問われます。 | 約20% |
漢字の配点が高いので、大学入学共通テスト対策問題集、漢検準2級対策問題集などを繰り返し解くと良いでしょう。 とくに、同音異義語には注意してください。 |
2 | 傍線を引いた箇所の説明・理由を問う問題 | 6 | 選択肢の文章が比較的長いことが特徴です。選択肢の吟味が大きなポイントとなると思います。 | 約60% |
大学入学共通テストの現代文大問1(評論)の過去問題、およびその対策問題集を解くと役立つでしょう。 日頃から読書をして文章題に慣れていくことも必要です。岩波新書・中公新書・講談社現代新書などの新書を、文系・理系問わず読むことをおすすめします。 |
3 | 空欄補充問題 | 2 | 接続詞や語句を問う問題が出題されます。 | 約12% | |
4 | 本文の内容を問う問題 | 1 | 本文の内容に合致する選択肢を選びます。 | 約8% |
出題される問題のレベルはどのくらいですか。
大学入学共通テストレベルと同等か、少し易しいレベル、と考えていただいて構いません。漢字問題は漢字を使った熟語を選ぶ方式で、漢検準2級レベルです。
どのような試験対策をすれば良いでしょうか。
漢字は、大学入学共通テスト対策問題集、漢検準2級対策問題集などを繰り返し解くと良いでしょう。語彙力が問われるのでとくに同音異義語には注意してください。
文章題(②〜④)への対策は、大学入学共通テストの現代文大問1(評論)の過去問、およびその対策問題集を解くと役立つでしょう。とくに選択肢の吟味に注意してください。
日頃から読書をして文章題に慣れていくことも必要です。志望学部が文系か理系かを問わず、岩波新書・中公新書・講談社現代新書などの新書を読むことをおすすめします。
英語
どのような問題形式ですか?
大問は全部で5つあります。内訳は長文読解が2つ(各5問で計10問)、日常生活で使われるEメールのやり取りに関するものが1つ(5問)、語彙と慣用句に関するものが1つ(5問)、単語の並べ替え(英作文)が1つ(5問)、そして会話表現が1つ(5問)で、計30問の出題です。解答は全てマークシート形式となります。
どのような内容の問題が出題されますか?
長文読解は社会、文化、自然など、幅広い分野について問われます。Eメールに関するものは、例えば、通販サイトでの物品購入、チケット・座席・ホテルの予約、問い合わせ等、日常生活でよく用いられる記述です。また、添付された図表や数値などからも情報を読み取る力が問われます。「語彙と慣用句」は、英文の空所補充としてふさわしい単語やイディオムを選ぶ問題です。「単語の並べ替え」はいわゆる英作文ですが、その基盤となるのは語彙や慣用句、そして文法の理解です。会話表現問題は会話状況を把握するものが2問、会話の応答表現として適切なものを選ぶものが3問あります。
出題される問題のレベルはどのくらいですか。
長文は大学入学共通テストと同等か、やや易しいと感じるレベルです。それ以外は実用英語技能検定(英検)の準2級〜2級(高校卒業レベル)程度を想定してください。
どのような試験対策をすれば良いでしょうか。
長文読解については、普段から500語程度の英文エッセイを10分程度で読み、全体の内容を把握しましょう。その際、和訳せず、辞書に頼らず、わからない単語があっても前後の文脈から意味を推測するように心がけましょう。 「語彙と慣用句」、「単語の並べ替え」の問題は英検準2級、できれば2級レベルの英単語や慣用句を暗記し、さらに同レベルの文法の基本事項も復習しておきましょう。これまで使っていた学習参考書(英単語・イディオム集、英文法)を復習すると同時に、基本的な英単語、イディオムは必ず暗記してください。 会話表現問題は、日常生活における基本的な会話の流れや、詳細な情報を聞き取る練習をしましょう。また本学の過去問題を繰り返し解き、問題形式に慣れておくことも大切です。英検準2級のリスニング問題は、具体例としてわかりやすい教材ですから試験対策として参考にしてください。
数学
どのような問題形式ですか?
「数学I・A」、「数学I・A・II・B・C」、「数学I・A・II・B・C・III」の3科目のうち1科目に解答していただきます。志願する学科・学環・コース別に科目が指定されていますので注意してください。
どの科目も、3つの大問から構成されています。大問1は基本問題で、基本的知識や計算技能を問う小問が集められています。大問2と大問3は、少し掘り下げた内容や総合的な解答力を問う問題となっています。
大問1は基本問題とのことですが、出題範囲とレベルはどのようになっていますか??
大問1は、基本的知識や計算技能を問う小問で構成されています。「数学I・A」、「数学I・A・II・B・C」、「数学I・A・II・B・C・III」のどの科目も、大問1の出題範囲は数学Ⅰと数学Aです。数学Ⅰの「図形と計量」や、数学Aの「図形の性質」「場合の数と確率」といった内容を特に重視した出題となっています。レベルとしては、高校の教科書における理解を助けるための演習問題と同レベルと考えて良いでしょう。
では、大問2と大問3の出題範囲はどのようになっていますか?
科目別にお答えします。
数学I・Aについて:
「数学I・A」の大問2と大問3は、今年度は数学Iからの出題となります。特に「数と式」「2次関数」といった内容を重視し、その理解を確認する出題としています。基本的な知識や考え方を押さえておけば、十分に解ける問題です。
数学I・A・Ⅱ・B・Cについて:
「数学I・A・Ⅱ・B・C」の大問2と大問3は、数学Ⅱと数学B、数学Cを出題範囲としています。数学Ⅱについては全ての単元が出題範囲ですが、「式と証明」や「図形と方程式」を重視しています。数学Bは「数列」が、数学Cは「ベクトル」が出題範囲です。
大問2も大問3も、基本的な知識や考え方を押さえておけば、十分に解けるようにしています。例えば、「数列」に関する出題では数列の和を求めるといった、基礎的な理解を確認する問題が含まれると考えてください。
数学I・A・Ⅱ・B・C・Ⅲについて:
「数学I・A・II・B・C・III」の大問2は数学Ⅱと数学B、数学Cを出題範囲としています。数学Ⅱについては全ての単元が出題範囲ですが、「式と証明」や「図形と方程式」を重視しています。数学Bは「数列」が、数学Cは「ベクトル」が出題範囲です。大問3は数学III の「積分法とその応用」の内容を中心とした出題です。
大問2も大問3も、基本的な知識や考え方を押さえておけば、十分に解けるようになっています。高校の教科書の章末・単元末の問題を解いて内容を理解し、典型的な問題を解けるようになっておくと良いでしょう。
出題傾向を教えてください。
基本的な公式や定理を正しく理解しているかを確認するための問題を用意しています。思考力を問う問題もありますが、“ひらめき”を要求するような問題ではありません。問題文で提示される条件設定を正しく読み取り、想定している思考の流れを正しく追うことが出来れば解答できる問題となっています。
出題される問題のレベルはどのくらいですか。
幅広い知識を、短い試験時間の中で確認できるよう、各問題のレベル設定をしています。
大問1は基本問題です。基本的知識や計算技能を問う小問が集められています。
大問2や大問3についても難問や奇問ではなく、基本的な知識や考え方で解くことができます。典型的な問題が多く、難度は決して高くありません。昨年度までの一般選抜試験の問題のレベルより難しくなることはないと考えてください。
どのような試験対策をすれば良いでしょうか。
どの問題にも共通する重要な対策として、問題を正確に読み取るための読解力を普段から鍛えておくと良いでしょう。そのために、教科書や問題集の説明や解説をじっくりと読んで正しく理解し、その上で基本レベルの例題や練習問題を間違いなく解けるようになることを心がけてください。
大問2や大問3については、教科書の章末問題を解けるようになっていれば、十分解答できるはずです。問題集などに取り組む際は、最終的な解答に至るまでの導出過程がよく分かる解説が載っているものを選び、その考え方を理解して身に付けるよう目指してください。
試験当日のアドバイスとして、大問3の最後の問題まで解答できるように、試験開始後、最初に全ての問題を最後まで確認し、各問題にかける時間配分を考えるなどの工夫をすると良いでしょう。大問3が高難度となるように配置しているわけではなく、簡単な問題が後ろに残っている場合もありますので、最後の問題まで余裕を持って取り組めるようにしてください。