日時・会場
2020年2月4日(火)15時30分から17時00分まで
明星大学日野キャンパス27号館14階1401会議室
報告者
神林寿幸 氏(明星大学)
論題
公立小中学校教員の業務負担とウェルビーイング
使用言語
日本語
分野
教育学、教育行政学
キーワード
公立小中学校教員、労働時間、ストレス、ウェルビーイング
手法
実証(階層線形モデル〔マルチレベル分析〕、都道府県パネルデータ分析)
要旨
近年、わが国では「働き方改革」が推進されてきたが、教員の長時間労働是正も喫緊の政策課題となっている。
文部科学省による「平成28年度教員勤務実態調査」によって、公立小学校教員の約3割、中学校教員の6割が過労死ライン相当の(月80時間以上の超過勤務が発生する)勤務実態であることが示された。
これを受けて2019年1月に中央教育審議会の答申があり、同答申等を踏まえて、同年12月に「給特法」が改正された。
これによって、公立学校教員にも今後超過勤務時間の上限規制が導入されることになり、また一年単位の変形労働時間制導入が自治体の判断で可能となった。
本報告では主に公立小中学校教員に焦点を当て、関連する政府統計ならびに国内外のサーベイの分析結果を提示しながら、教員の長時間労働やメンタルヘルス悪化の要因、そして教員が働きやすい環境を整備するためには何が必要なのかについて考察する。
※このワークショップどなたでもご参加いただけます。申込不要です。