【理工学研究科】環境システム学専攻の学生が大気環境学会で発表しました(学生・若手ポスター発表賞受賞)
【理工学部支援室】
2019年9月18日(水)~20日(金)、東京農工大学にて開催された「第60回大気環境学会年会」で環境システム学専攻(櫻井 達也研究室)の学生2名(博士前期課程1年生および学部4年生)が研究発表しました。なお、博士前期課程1年生の伊藤 美羽さんが「学生・若手ポスター発表賞」を受賞しました。
研究発表タイトル:「大気質モデルによるアンモニア濃度を対象とした各種発生源の感度解析」
発表者:博士前期課程1年生 伊藤 美羽 学生・若手ポスター発表賞受賞
発表内容:アンモニアガスは大気汚染物質ではありませんが、大気中で酸性ガスを中和することで、PM2.5の前駆物質となります。アンモニア排出の削減がもたらすPM2.5濃度の低減効果を評価するためには化学輸送モデルによるシミュレーション解析が有効となりますが、入力データとして必要なアンモニア排出量には多くの不確実性が存在します。本研究ではアンモニア排出量の精緻化を行うとともに、大気中濃度を対象とした精緻結果の感度計算を行いました。
研究発表タイトル:「2018年夏季のフェーン現象時におけるオゾンゾンデ観測」
発表者:環境科学系4年生 山谷 柚香
発表内容:O3高濃度化メカニズムの解明には3次元的な解析が重要となりますが、鉛直方向に対する気象及びO3濃度の観測データは限られているのが現状です。本研究室では2016~2018年の夏季にオゾンゾンデによる鉛直分布観測を実施してきましたが、このうち、埼玉県熊谷市にて日本最高気温である41.1度が観測された2018年7月23日に着目し、常時監視測定局データによる水平濃度分布と併せて、フェーン現象時におけるO3の高濃度化メカニズムを解析しました。