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藤原 里美 さん

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研究と実践のバランスを
取ることを学びました。


藤原 里美 さん



お仕事について教えてください。


小児の総合病院で、幼児期・学童期の発達障がい児への発達支援(療育)と、ご家族へのサポートを行っています。

どのような思いを持って入学されましたか。


私が普段接する発達障がいの子どもたちは、一見障がい児には見えないケースかほとんどです。だからこそ、子どもたちやご家族は周囲の理解も得られず、苦しんでいます。そうした子どもたち、家族のサポートに携わっている人は、日本では決定的に少なく、また、そうした人材を育てる人も少ないのが現実です。学生を育てる機関は少しずつ充実してきているのですが、既に現場で働いている先生方にはそのような指導をする環境がほとんどありません。だからこそ、このようなテーマで研究を進めることで、障がい児教育の理解を現場から広められる人材を育てたいと考えました。そのための力をここで身につけたいと考えたのです。

実際に学んでみて、いかがでしたか。


私自身、保育士をしながら大学院で研究している立場になり、望ましい人材を育成するには、研究だけでも現場だけでも不十分だとわかりました。研究内容を現場で実践し、その経験・結果を研究内容フィードバックする。その繰り返しが障がい児者教育における人材育成を促し、障がい児者を地域全体で行う動きをつくっていくためには必要だと感じています。私の担当教授は、発達障害のある子どもとそのご家族を包括的に支援され、人材育成にも力を注いでいらっしゃるため、先生のもとで研究することは、本当に多くの示唆を与えてくれます。

何か新しい発見はあったでしょうか。


子どもたちを取り巻く大人たちの間にはバリアがあると感じるのですが、やはりそれは障害について知らないことが原因だと感じています。知らないから支援できない。でも、自分のせいにはされたくない。だから、大人たちが互いに責め合ってしまう。自分が発達障害のことを理解していて、知識も技術も持っていて、さらに気持ちに余裕があれば、子どもがよくならないのは自分の力不足だと思えるはずですから。親と先生、双方に知識と技術が身につけば、お互いに責め合うことはなくなり、いたわり合える気持ちの余裕が生まれるのではないでしょうか。そうしたことが発見できました。

学びの上で工夫したことはありますか。


私自身、2人の小学生の母親です。そのため学習時間の確保には工夫しています。朝1時間だけ早く起きて勉強したり、夜、子どもの宿題の時間に一緒に机に向かったり、うまく学習時間を確保しています。

今後の抱負を聞かせてください。


障がい児者教育については、親、先生、さらには地域の人も含め、大人たちをつなぐことが必要だと思います。誰もが発達障害に関して同じ目の高さで話ができるようになることを目標に、今後もより一層研究に取り組んでいきたいと思っています。

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